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from: 生成門さん
2013年01月23日 09時45分24秒
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実時間と意識の不連続性(直交性)
実時間と意識の不連続性(直交性)
<無意識・意識の発生メカニズム(8)>
刹那と持続を行ったり来たりするのが人間の生きざま
http://www.beach.jp/circleboard/ad00178/topic/1100200128014
の続きです。
持続は時間のベクトルです。そこに意識がかかわってきているのは明白です。極論すると、意識が時間を生み、それが持続された時間なら時間は意識、意識は時間であると言って良いのでしょうか? もし、そうだとすると無意識には時間がないということになりますが無意識には時間がないのでしょうか? 無意識にやる仕草や行動でもちゃんとやっているのですから時間の意識が無意識には「ない」とは言えないように思うのです。
無意識という言葉がよくないですね。無意識=無+意識=意識が「ない」というイメージで捉えてしまいますよね。意識を後意識、無意識を前意識と言った方が良いのですけどね。それはともかく、時間を意識することと時間の意識があることと時間が生まれることの区別が明確になっていないようですね。その区別を認識ゴマではどう表現できるのでしょうか?
無意識を前意識とすると集合意識・阿頼耶識・深層意識と関連しているので、前意識は無限の意識と解釈できます。つまり、前意識は無限の時間を含んでいることになります。無限の前意識から無限の時間が、有限の後意識から有限の時間が出てくると解釈するなら、無限のブラックホールから有限の宇宙が生まれたように虚時間から実時間が生まれたとするホーキンスの虚時間や時間が消滅するデウィット・ホイーラー方程式などが理解しやすくなるかおもしれません。
時間が消失した無限速度の方程式
http://www.beach.jp/circleboard/ad00178/topic/1100200083428
四次元能では虚時間から実時間が生まれてくるメカニズムには手つかずにしていますが、なんらかの不連続なメカニズムがなければならないことは明らかです。
その答えは既にPS三角錐2にあるのですが、四次元能としてはまだそこまで言っていません。先ずは認識ゴマとレンマ関数の関係をクリアしてしまわないといけないのですが、そのためは虚時間を前提にしないといけないのですね。これがジレンマなのですね。ジレンマでレンマ関数がクリアできれば良いのですかどね。とにかく、レンマ関数は時間を変数とするベクトル関数なのですが、それがどのようにして出てくるのかが分かっていないのですね。それで認識ゴマを持ち出してきたのですが果たして上手く行くのでしょうか?
ミクロの探検隊は現実(と思っている)世界から反転した鏡の世界の入り口でもたもたしているので、まだ本当の鏡の世界に入っていないのですね。鏡の世界が探検隊の探求したい認識の世界であり脳の中の世界なのですね。そこで、最初に遭遇したのが、どうして意識が実時間を生成するのか?という問題だったのですね。
認識の世界は実空間と虚空間を反転させたハミルトン空間なのですが、探検隊はその反転の途中というか、中二階、踊り場にいるのですね。そこで足止めを食らっているのです。一気に虚数ベクトルとスカラーの混合した四元数で表現される世界に行きたいのですが、意識と時間の関係をクリアしないと先に進めないインディ・ジョーンズの双六なのですね。認識が四元数なら意識も四元数でなければならないでしょうね。意識も無意識も認識の前提の精神ですからね。
実際、認識は後意識(前意識も含めて)があって成り立つものですよね。しかも、想起や願望や指示しは意識の様相であり、それらは四元数で表現されるのでありPS三角錐を形成するベクトルなのです。
問題は意識が持続(時間)だということです。これを意識=実時間と解釈してしまうと、実時間はベクトルですが、四元数ではないので意識は四元数ではないということになってしまうのです。
或いは、意識が四元数だったり、普通のベクトルだったりするのでしょうか? 錯綜しているのかも知れませんね。これまでの認識ゴマの探求を纏めてみましょう。
<認識ゴマの構造>
・・・・・・意識(無意識)
現実の世界 ⇔ 鏡の世界(認識空間)
実時間・・・実時間・・・虚時間
絶対時間・・相対時間
客観時間・・客観時間:主観時間
外部観測者・・内部観測者
三人称・・・・三人称・・・一人称
・・・・・・・・・・意識(無意識)
・・・・・・持続・・・指示し・誘因
この配置からも分かるように現実は存在するかのように表現されていますが意識がないのですね。意識がないのにどうして存在すると言えるのでしょうか? これが唯識・唯心論者の主張なのですね。実在するのは鏡の世界であって、現実の方が幻想なのだというわけですね。現実の方が鏡に映っているというのですね。
上の配置で意識は鏡の世界の入り口から奥深くまで関連しています。この配置を使って認識ゴマとレンマ関数との整合を図ってみましょう。上手くいくでしょうか?
先ず、認識ゴマの三要素の中、指示し・誘因は四元数です。しかし、持続は実時間のベクトルですが四元数ではありません。持続は指示しの四元数と直交する単一の時間ベクトルであり、PS三角錐ではbodylineに相当するものです。誘因は四元数ですが指示しや持続とも直交していません。しかし、この誘因が認識ゴマでは、指示しと持続を接続する結構重要な役目をしているのですね。
誘因は認識ゴマの斜線のベクトルであり、指示しと持続を三角形で閉じているのですね。つまり、認識を形成する橋渡しをしているのです。その橋渡しがどのように行なわれているのか見ていくのが次のステップです。
PS三角錐の頂点MPは認識の主体の位置であるとしましたが、実は指示しのベクトルが三つの直交するベクトルで構成された三角錐なのですね。その頂点MPが認識ゴマの円盤=現在平面の中心なのですね。
<認識ゴマの構造>
現在平面の中心=円盤の中心=指示しベクトルの先端=四元数の三角錐の頂点=MP
認識ゴマの軸に当たる円盤に垂直なラインは時間線=持続ライン=bodylineなので、意識がMPから三角錐の指示しとして末端(対象)に向かい、それが誘引ベクトルに接続されて、下降して原点に向かい、再び持続ベクトルとなってMPに戻り認識が完成されるというメカニズムとなっています。持続のラインはbodylineでもあるように認識の完成とは認識が行動に接続されたことを意味しているとも言えるでしょう。
<認識ゴマのメカニズム>
認識→→→→→→行動→→→→→
MP→対象→原点→bodyline→MP
認識 (意識の流れ)
MP→三角錐(指し示し)→末端(対象)→誘因→原点
行動
原点→持続→MP
認識と行動をこのように分離して考えることが妥当かどうかは疑問がありますが、認識ゴマの構造は観念的に同時なので、認識は意識の流れであり、行動は時間の流れであり、それが一体化しているので、認識ゴマの運動を螺旋として捉えると意識が常に流れていると見て良いでしょう。
持続の線=身体の線=単一の時間ベクトルですが、それと同時に意識のベクトル=三角錐(指し示し)+誘因が同時に存在しなければ認識が成立しないのですから意識が常にあるということになるのです。
従って、持続のときには意識もあるということです。言い換えると、時間を意識するというのも認識ですから、時間意識(認識)は想起ないし願望という四元数なのです。後で未来の姿を予見するという認識のメカニズムを認識ゴマで説明しますが、想起のベクトルの時間方向への射影(作用)ということが起きます。これは意識の身体への反映と見なせるのですね。ですから、時間は意識であるという言い方は哲学的で、逆に意味が不明になってしまうのですが、認識ゴマを前提にすれば明白なのですね。このように認識ゴマはレンマ(即非の論理)を同時の認識として余すことなく表現できる思考の武器となるのです。
認識された時は身体が反応しており、時間が経過しているはずです。しかも、意識は持続しているのですから、時間は持続であり意識は持続であり、時間は意識なのですね。ただ、想起の意識は四元数のベクトルであって、時間は四元数ベクトルではありません。ただ、意識のベクトルのスカラー部分が時間に変換(射影)され、その身体線(軸)でベクトル化されるメカニズムがあるということです。このことを理解しておけば、「意識は時間である」という言い方も間違いではないということですね。
しかし、厳密に言うなら射影(作用)されたものは影のようなものであり、しかもその後にまるで違う世界で姿を変えて誕生するのです。前世では天如だったのが現世で鶴になるようなものですね。
ですから、意識という非物質的なベクトルは認識全般にかかわる精神であって四元数の認識空間の鏡の世界にあるのです。従って、時間は意識であるというのはメタファーとして表現としては良いのですが、実時間ベクトルが四元数かただのベクトルかを問題にするなら時間を生成する意識は四元数であり、生成された時間はただのベクトルというのが正しいのです。
四元数の鏡の世界→時間を生成する意識→⏊→生成された時間→生成された時間の持続
⏊は鏡の世界(認識)と持続(生成された時間)との直交性(不連続性)を表現しています。この当たりについてはイオタを探求するところで更に突っ込んでいきます。
続く-
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