いつものように、「ご飯よ！」とお呼びがかかった。
今日はすぐに降りて行って、家内と食事をしたときのお話。

　園児のお迎えのとき、お母さんを待っている間に、A　ちゃんがウンチをしてしまった。　B　ちゃんは、さっきお迎えに来て帰ったばかり。　二人っきりになったAちゃんに、「だれ！？ウンチしたのは？」と聞きながら、おしめ準備をしていると、
「ちがうよ！、B　ちゃんがしたんよ！」と必死になって、認めようとしない。
　そうこうしている内に、養護学校で先生をしているお母さんがお迎えにきた。
必要な連絡事項を伝え合った後、別れ際に、お母さんに向かって、
「A　チャンのウンチを、今、帰ったばかりの、B　ちゃんのせいにしたのには
スゴイと思いました。　大きくなったらすばらしい子になりますよ。」
「いけませんよ！うそを言っては！」とお母さん。
「違うんです。普通は、誰かが傷つくようなうそを大人でも平気でつくんですが、
A　チャンの場合は、誰にも傷つかないうそをついていたんです。
子供はうその一つもつきながら、精神発達もするものです。
むやみにうそを言ってはいけません！と叱るばかりがよいのではありません。
人に傷つけないうそをどんどん聞き分けてやってください。
生徒さんに対してもそうだと思いますよ！」
「はぁぁ〜？」きょとんとした顔をしていた。

というお話。
我が家の夕食は、少ない品数と、こんなおかずに箸をつけながら食事をすませることもあります。
　　誰でも人に指摘されたくないことってありますよね。　
そんな時に、ああいう「傷つけないうそ」を小さい時、言い尽くして成長していれば、妙案が浮かんでくるのかも･･･。