「黙って働け！」
「自分の食い扶持くらい自分でなんとかしろ！」
「いつまでも甘ったれるな！」

口で云っただけで改善できるような問題でしょうか？
大人がしてやれる事ってそれだけなのでしょうか？
「妄想や逃避」をしてるだけだと責め立て、あくまでその原因は彼ら自身にあると断定してしまっていいのでしょうか？


りりィの意見には「大人」を感じた・
確かに一昔前の若者は誰に云われるともなく当たり前のように働き、当たり前のように自立していった・
ではなぜ、今この時代の若者はその当たり前な事が云われるまで、いや、云われてもできないのだろうか・彼らひとりひとり自身に問題があるのならこれだけ爆発的には増えないはずである・ある種の現代病といえるだろう・やはりこの問題は彼らのような人間を生み出す環境を造ってしまった大人側に責任があると思わざるをえない・

代表的な例が教育である・

子供の人権を尊重する傾向と少子化の波が重なってこれから先、親はますます子を甘やかし可愛がるだろう（第２章参照）・
まるでペットである・
今まで散々飼い慣らしておいて「はい二十歳です。出て行きなさい」では野生社会に順応できるわけないだろう・
学校では偏差値教育を廃止し、運動会の徒競走では順位を付けず、さらにはゆとり教育なるものを実施している・
年功序列主義が衰退し、これから日本の社会は弱肉強食実力主義の過酷な時代へと突入してゆくこのご時世にである・
実力主義社会では全員が勝者になる事はありえない・
学生から社会人・この急激な温度差が戦わずして負ける者を量産しているのではないだろうか・


働かない若者たち

彼らを責め立てるだけで終わりにしてはならない・
我々も今ある意識を変えていかなければ、その数は増える一方である・