人というイキモノを
造ったくせに
放ったらかしていないか？

それとも　わざと陥れて
あざ笑ってはいないか？

誰も　あんたには逆らえない
たとえ
手の届かない天井で
自由奔放に寛いでいたって

政治だとか戦争だとか

そういうのには
あんたは出なくていいから

せめて
人生や将来

今後の自分らの道くらいは
導いてやったら　どうなのさ？

同じ道を歩かせることをしない
溢れるように沸いていく

人間というイキモノ

登らせたり　走らせたり
落としたり　殺したり
しまいには　殺させたりする

あんたは人を
操っているのか　いないのかさえ
分からないほど　遠くにいる

いつかきっと　自分も落とされ
這い上がろうとする手を　
蹴り飛ばすんだろう？

やっと這い上がってきて
疲れているのにまた
その背中を押して　落とすんだろう？

それがいつ　やって来てもいいように
こっちもこっちで　考えているのさ

睨むように空を見上げ　叫ぶのさ　

「どうだ　俺はまだ生きてるぞ」

「お前なんかに　やられてたまるか」

歩くのも　休むのも　走るのも　
そして死ぬのも

いくら　手のひらの上にいたって

少しくらいは　抗ってやるさ

どんな目にあっても

手を挙げて　思いっきり
吊るくらい　指を立ててやるのさ