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from: 空さん
2015/05/02 16:28:48
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『森』?『杜』?・・・
たけぞうさん、皆さん、こんにちは、
今夜9:00
NHKスペシャル 「明治神宮 不思議の森~100年の実験・・・」
が放映されるようです。
・・・の違いが、気に為りました。
ので、好奇心旺盛な空ですので、またまた調べて見ました。
『杜』と『森』の違いは、普通の国語辞書でははっきりしない。と云うより同じ言葉として扱って居ます。
岩波書店の『広辞苑』も三省堂の『大辞林』も、あるいは小学館の『大辞泉』も同様でした。
『森』
「も」には、「本当にたくさんある」という意味があるようで、「もり(森)」の語源は、とてもたくさんある様子を指していう「盛り」のようです。
「もり(森)」と「盛り」は同源なんですね。
木々が「とてもたくさんある様子」なので「森(もり)」となったわけですね。
また、「もり(森)」の語源の「盛り」には、「盛り上がったところ」という意味づけがされています。古くは、山と森は同一視されていたようです。
「~ヶ森」という名前の山は、いたるところでみることができます。
盛り上がった状態を指して「山」といいますから、「もり(森)」と「山」が地面が盛り上がっている所とすると、同じものを指していますね。
ただ、「山」には必ずしも「樹木」がある必要はないですが、「もり」のほうには必要です。
はげ山を「もり」とはいいませんね。
盛り上がっているだけでは「森(もり)」とはいえないのです。
なぜなら、「もり」は、木が「本当にたくさんある」ことを指すからです。
『杜』
「杜」は「森」の詩的表現のように思っている人がいるようですが、まったく違います。
「杜」は本来「森」とはまったく違うからです。
神社の杜
漢字の「杜(と)」は、やまなしの木やその実をさしていますが、「門を閉ざす」の「とざす、とじる」という意味があります。
漢字においては「森」のような意味はまったくでてこないようですね。
神社の杜は、林のようにたくさんの木が生えているところを指しますが、神木や境内を指す場合もあるようです。
神社のもりに「杜(もり)」とあてたのは、神社やその集落の入り口を「とざし」、むらを「守る」という意味があったのではないでしょうか。
なので、「守り(もり)」つまり、「森」ではなく「杜」という漢字をあてたということのような気がします。
「まもる」から「もり」で、「とざす」ことから「杜」という字をあてた、という感じじゃないかと思います。
「森」と同様に木が茂っているので混乱している状況ですが、「杜」本来の意味と「森」には接点がありません。
「杜の都、仙台」
仙台は「杜の都」ともいわれますね。
これは元々「森の都」という表記だったようですが、仙台の多くの街路樹から、自然林でなく人工林との意味をこめて「杜」という字にしたようです。
しかし、「杜」には「人工林」という意味はまったくありません。
どこかで間違った情報が入り込んで、なんか字面もいい気がするので「杜」にした、という印象がぬぐえません。
「もり」に「杜」をあてるのは、漢字としては当て字ですね。
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