終戦前後の昭和天皇をイッセー尾形が演じるロシア映画ですが、
抑制された表現とユーモア、それと対照的な、
東京大空襲を思わせる、恐ろしくも幻想的なCGが印象的な
映画でした。

焦点は「現人神」から「人間」に変わろうとする
天皇の心情に当てられており、
同情的であるといえるでしょう。

実際、天皇は一個人としてどう感じていたのかどうか？
そういうことを考えるきっかけになりそうです。

｢ｽｰﾊﾟｰﾏﾝﾘﾀｰﾝｽﾞ｣見てきましたが、仕事疲れのせいか途中で意識が途切れてしまいました。特撮技術はさすがに、前作に比べると迫力ありますが、ﾄﾚｰﾄﾞﾏｰｸのｷｯﾁﾘ整ったﾍｱｰｽﾀｲﾙが乱れたり、ちょっと人間臭さを狙ったのかなと下衆の勘ぐりしてしまいました。ｽﾊﾟｲﾀﾞｰﾏﾝ2がその路線でﾋｯﾄしちゃったからね！　実は本日は免許の更新で時間が余ったので劇場にひとっ走りしてきました。

「Re:Re:トランスアメリカ」
主演女優のフェリシティ・ハフマンが、
アカデミー賞ノミネート、ゴールデングローブ賞受賞に
ふさわしく、
女になりきろうとしている男を女優として見事に演じています。

あと、この映画の大黒柱のようなネイティヴ・アメリカンの
カルヴィンを演じるグレアム・グリーンが
実にいい味を出しています。

「Re:トランスアメリカ」
気になってた映画です。

性同一障害（心女体男）から、手術により完全な女になろうと
志している主人公ブリーと、
ブリーがかつて男として行動した結果生まれた息子であるトビーが
（トビーは相手の実態を知らないまま）、アメリカ横断の旅に出るという
ややこしい設定だけど、しみじみとした余韻が残る作品でした。
題名には、アメリカ横断という意味と、引き裂かれた親子関係、
それぞれのトラウマや、性や宗教などを超えて絆を結ぼうとする
人たちの願いがこもっているようです。

以前happoさんが紹介してくれたｼﾞｬｯｸﾌﾞﾗｯｸのﾒｷｼｶﾝ覆面ﾚｽﾗｰの映画予告を今朝TVでやっていました！相手役の覆面ﾚｽﾗｰが筋肉隆々なのに対してｼﾞｬｯｸは、何とも締まらない太鼓腹と天然ﾊﾟｰﾏ頭でﾄｯﾌﾟﾛｰﾌﾟからﾌﾗｲﾝｸﾞﾎﾞﾃﾞｨｱﾀｯｸを敢行！こ・これはｺﾒﾃﾞｨなんだろうか？わずか十数秒の紹介だったので詳しい説明は少なく、かなり気になる映画でした。

「ﾐｯｼｮﾝｲﾝﾎﾟｯｼﾌﾞﾙ3」と｢ﾊﾟｲﾚｰﾂｵﾌﾞｶﾘﾋﾞｱﾝ2｣見ました。

「ﾐｯｼｮﾝ･･」の方は、莫大な製作費をかけただけあって兎に角ド派手です。舞台をﾊﾞﾁｶﾝや上海へと移し風景美も楽しめますが、ﾄﾑ･ｸﾙｰｽﾞがこれまた走る!走る!40歳を超えたｵｼﾞｻﾝとは思えない超人ぶりです。ｺﾝﾋﾟｭｰﾀを駆使したﾚﾝﾀﾞﾘﾝｸﾞ?での覆面作りなどのﾊｲﾃｸは思わず3DｿﾌﾄShadeを思い出しちゃいました。強いてｱﾗを捜せば、同僚が頭に爆薬を仕掛けられ、爆死する形相がﾘｱﾙ過ぎたり、ﾗｽﾄが他力本願で恋人にﾊﾞﾄﾝを渡す所がそんなに上手くいかないやろ？でしたが、全体的に高ﾚﾍﾞﾙの映画で、入場料分は満足できますね！

｢ﾊﾟｲﾚｰﾂ･･｣の方は、ｼﾞｮﾆｰﾃﾞｯﾌﾟがｱｲﾄﾞﾙ俳優になっちゃった映画ですね。今回は海賊の船長なのにﾉﾗﾘｸﾗﾘとｺﾐｶﾙな動きで、前半は逃げ回ってた印象が強かったなぁ・・。ｽﾄｰﾘｰ的にも中だるみしてﾁｮｯﾄ引っ張り過ぎ、ﾊﾟｰﾄ3も見てくださいよ的な終わり方ですね。

DVDでは「ﾌﾗｲﾄｵﾌﾞﾌｪﾆｯｸｽ」を見ましたが、これは40年前の「飛べ、ﾌｪﾆｯｸｽ」のﾘﾒｲｸ版ですが、これまた見事にｺﾋﾟｰ作で、ｵﾘｼﾞﾅﾙを見た方ならば、面白みが全くないのでは？