私の生涯のﾍﾞｽﾄに入る「八月のｸﾘｽﾏｽ」「春の日は過ぎ行く」の天才ﾎ・ｼﾞﾉ監督の新作がこれ！
ﾖﾝ様の製作発表を観た時「ついにｼﾞﾉ監督も世俗に走ったか…」と落胆したものですが今日観てきてそれが杞憂にすぎなかった事を思い知らされました。
台詞を極力排した心理描写の妙は見事の一言でした。作家性を保ちつつもﾍﾟ・ﾖﾝｼﾞｭﾝの魅力を引き出し映画として破綻させなかったｼﾞﾉ監督の演出力にはひたすら脱帽です。去年のｲ・ﾁｬﾝﾄﾞﾝ監督の「ｵｱｼｽ」と言い、ﾎﾟﾝ・ｼﾞｭﾉ監督の「吠える犬は噛まない」「殺人の追憶」と言い今年のｷﾑ・ｷﾞﾄﾞｸ監督の「ｻﾏﾘｱ」と言い、ｷﾑ・ｼﾞｳﾝ監督のﾌｨﾙﾑﾉﾜｰﾙ「甘い人生」と言い、ｲﾑ・ﾁｬﾝｻﾝ監督の「大統領の理髪師」と言い何でこうも今の韓国映画のﾚﾍﾞﾙは高いのだろうか！！
この分だと今年の私の外国映画ﾍﾞｽﾄ10のほとんどがｱｼﾞｱ映画になりそうです。因み韓流映画と韓流ﾃﾚﾋﾞﾄﾞﾗﾏとは全くの別物です。念の為…