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from: 北都の平八さん
2005年11月24日 21時42分15秒
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まんが日本昔話の声で読んでくだされ
むかしむかし…ではなく
ついさっきの事じゃ
北都の平八というたいそうビンボーな旅人がおってのう
旅の疲れを癒すため、道端にトラックを停め休んでおると廁へいきたくなったんだそうな
近くには有り難屋というお店があり、そこで廁を借りようとも思ったのじゃが何も買わずに出てくるのも気が引けたいそう困ってしまったそうな
見ると少し離れた所に勇ましい調べを奏でておるチューリップ畑があったんじゃ
そこなら何食わぬ顔で廁を借りても良かろうと思い、平八は急いでチューリップ畑に足を踏み入れたんじゃ
廁から出るとすぐ脇にはどうした事か一輪の色褪せたハイビスカスがおってのう
平八を見ると、こう話し掛けてきたんじゃ
「旅の御方…野口英世は存ぜぬか?わらわは野口英世に会いとうございまする」
平八は仕方なく野口英世が描かれてある紙札をハイビスカスの前に差し出すとスルリと吸い込まれしまったんじゃ
次の瞬間、平八は息を飲んだんじゃ
それまでくすんだ色をしておった花が見るもまばゆく光輝きだしたんじゃ
そして光らなくなったと思えばまた輝きだし、それは何度となく繰り返されたそうな
ふと気が付くと平八の足元には沢山の銀貨が落ちていたそうな
平八が驚いていると何処からかチューリップ畑の使いの者が現れ「六」と書かれた札をハイビスカスに刺していったそうな
こうしていると時間は過ぎ、平八はまた旅にでようとするとハイビスカスは千両箱に銀貨を集め平八に手渡してくれたそうな
そして平八は少しの間幸せに暮らしたとさ
めでたしめでたし
(^^)v
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