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from: 北都の平八さん
2006年04月01日 01時34分40秒
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平八音楽ライブラリー其の3〜V.S.O.Pクインテット『LIVE UNDER THE SKY '79』
ども♪
前回のパンクロックからガラリと変わり今回は
ジャズ
だったりしますな
タイトルにもあるように、このアルバムは1979年に東京の田園コロシアムで行なわれたジャズフェスティバルのライブ収録です
これが発表された当時はジャズ&フュージョンが大はやりでして、夏ともなればアチコチでジャズフェスが行なわれてた時代でした
ちなみにフュージョンは日本だけで通用する言葉で直訳すると『融合』を意味し、ロックとジャズを融合させたのをフュージョンと紹介されてました
けど、ロックよりソウルやファンクの色合いがナニゲに強かったような気がしたり
(^_^!)
アメリカでは『エレクトリックジャズ』と言われてたりします
それはさておき
このアルバムのフェスの当日、折から台風が接近し土砂降りの集中豪雨
ハービー・ハンコックがMCを喋っている時に耳を澄ますと雨垂れの音が聞こえて来たりします
メンバーは豪雨の中びしょ濡れになってもじっと自分達の演奏に耳を傾けていてくれる観客の様子に感激し演奏にも熱が入り、観客はそれを聴いて更に盛り上がり、メンバーはその熱いバイブスに触発され、更に演奏に熱が入ったという言わば相乗効果が生まれました
『名演は豪雨の中でうまれる』
と名言が出来たほどです
そういえば過去カキで少しふれたハウンドドッグの西部球場のライブビデオも雨の中で生まれた名演でしたね
オイラがこのアルバムで特に好きなのはドラムの亡きトニー・ウイリアムスのプレイ
リズムを刻みつつ、延々とドラムソロをやっているような感じで、当時バンドでドラムを叩いていたオイラが目指す理想のプレイがそこに展開されていました
それは
『パワフルかつ繊細』
と表現出来るでしょう
ロックドラマーで言うと
亡きコージー・パウエル
もそんな感じですな
それまでオイラが一番好きだったジャズドラマーはスティーブ・ガットでしたけど、このアルバムを境にロン・カーターに変わりましたね
(^^ゞ
それまで殆ど知らなかったのですがトランペットのフレディ・ハーバートの熱いプレイ
トランペッターと言えばマイルスくらいしか聴いたことの無かったオイラは激しく熱いプレイにブッ飛びましたね
サックスは過去に何度もグラミーを受賞し、オイラが大好きなフュージョンバンド『ウエザーリポート』でも活躍したウエイン・ショーター
ピアノはスタンダードからフュージョン、果ては近年にヒップホップ系のアルバムを発表し、その溢れる才能は際限が無いのではと感じさせるハービー・ハンコック
ベースは
これぞジャズベース!
渋すぎるぞ!
そんな言葉が似合いそうな名手ロン・カーター
ジャズファンならヨダレもんのセッションですな
(^O^)/
このアルバムは発表された当時はCDでなくレコードでして、CDになり容量が増えたので曲順も演奏時のものになったり曲数も増えているようですな
このアルバムはCDで二年程前に買い直したのですが、購入したショップの店員さんによると、そろそろ廃盤になるかもとのこと…
(;-o-)
いま現在どうなっているかは判りませんが20世紀のジャズの名作と呼ばれるこの作品は永遠に残って欲しいもんです
(-ω-;)
V.S.O.Pクインテット
ハービー・ハンコック(P)
ウエイン・ショーター(TS)
フレディ・ハーバート(TP)
トニー・ウイリアムス(D)
ロン・カーター(B)
LIVE UNDER THE SKY '79
DISC1
1、アイ・オブ・ザ・ハリケーン
2、ティアドロップ
3、ドーモ
4、ハバ・オリエンテ
5、ピー・ウィー
DISC2
1、ワン・オブ・アナザー・カインド
2、フラジャイル
3、ステラ・バイ・スターライト/オン・グリーン・ドルフィン・ストリート
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