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from: やぢうさん
2005/08/31 11:59:55
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熊本へ・・・
<第11章:巨人ファンじゃないから…>
宮崎の後は何処へ向かったのだろう? あまり記憶に無い(平穏無事だったのか?)…
きちんと昔の記録を探せば良いのだが、面倒くさいので『熊本』へ行ってしまおう!!
『熊本城』や『水前寺公園?』なぞを観光し、『人吉』の旅館へ…
まぁ、旅館でまたまた『プッシュ飯』やら『酒饅頭Again』やらの攻撃は受けたが、余裕であった…
夕飯後、A井先輩が突然、
『人吉と言えば「てっちゃん」の故郷だよな?』
『てっちゃん?ですか??』
『ばかやろう! 熊本と言えば「川上哲治」だ!!』
『先輩! 自分は川上現役時代を知りません!! ましてや、阪神ファンですから…』
『何〜っ?』
おっと、巨人ファンのど真ん中に居たとは全然知りませんでした…
まぁ、A井先輩もマジで怒っているわけではない様だ…
こんなんで怒られたら、たまったもんじゃない!
『弱小球団ファンに告ぐ! フロントで「哲ちゃん宅」の場所を確認して来い!!』
『了解です!!』
宴会になるより、夜風を浴びながらの散策の方が良いね!!
フロントに尋ねてもだいたいの場所しか分からなかった…
『全員、哲ちゃん宅の表敬訪問だ!!』
掛け声一声! 一同は『人吉』の夜を散策し始めた…
<第12章:一升瓶?!>
旅館のフロントで地図を書いてもらった場所は静かな農村と言う感じ・・・
(と言うか、旅館のある場所自体が静かな農村・・・)
あれ?何で人吉に宿泊する事になったんだろう??
川上哲治氏に敬意を表して・・・ってな訳はないから、多分熊本市内は宿が取れ無かったんだよな・・・
蒸し暑い夜の田んぼ道を歩く、夏の匂いが鼻先で渦を巻く・・・
『場所は何処だ〜? 哲ちゃん家(ち)は何処だ〜??』
A井先輩が叫ぶ・・・
少し歩くと、『酒屋さん』があり、主人と思しき人物が夕涼み中?なのか店先に立っている。
『I本! あの方に哲ちゃん家をお伺いして来い!!』
『了解しました!!』
酒屋のご主人に駆け足で近づき、
『あの〜、すいません・・・ ここいら辺に川上哲治さんの実家があると聞いたのですが・・・』
と、恐る恐る尋ねる。
『あぁ、コノ道を真っ直ぐ行って直ぐ右側だよ。 でもね、もう取り壊して更地になってるんだ・・・』
一応、お礼を言い、先輩に報告すると、
『更地でも、折角来たんだから哲ちゃん家を表敬訪問だ!!』
皆で酒屋さんのご主人に軽く会釈をして、『更地』へと・・・
何も無い空き地で『御馬鹿な写真』を撮り、帰路に着く。
すると、未だあのご主人が立っている。
『先程はありがとう御座いました〜 お陰様で哲ちゃん家を表敬訪問出来ました〜』
とおいらがお礼をすると、「ちょっと待ってろ」と店の奥に入ってしまった・・・
先に行ってしまった先輩達を呼び戻す為に声を掛けると、渋々皆戻ってくる・・・
『何だ? I本?? 酒なら旅館で頼めば良い!!』
A井先輩とO田先輩が揃って話す。(早く宿に戻って飲みたいのだろうか?)
注:基本的に旅研は持ち込みはしない。 持込の場合必ず許可を得ている。
と、ご主人が現れ『一升瓶』をおいらに笑顔で手渡す・・・
『え? 何ですか??』
『いや、私は川上哲治の弟なんだよ・・・』
一同・・・仰天
『久しぶりに訪ねてくれる人がいてね・・・』
A井先輩の目が輝き、さっきの渋々は何処へやら・・・
舌も「倍速」でしゃべる、しゃべる、しゃべる・・・
『A井先輩は余程『巨人』が好きなんだな・・・』
と誰もが思った。
<第13章:おいらの?!>
話もかなり盛り上がり、V9時代から当時の巨人の話まで・・・
阪神ファンのおいらは加われない・・・
『さて、帰ろう!』
A井先輩が喋り疲れた時おいらが、
『折角ですから、弟さんと記念写真を撮りましょうよ!』
と提案すると、ご主人がまた店の奥へと消え、手に『色紙』を携えて来た・・・
『これは、兄から貰ったモノだけど・・・あげるよ・・・』
とおいらに手渡す。
A井先輩が身を乗り出し、『色紙』に書かれたサインを見る。
阪神ファンのおいらでも知っているサインと見慣れぬサインが書かれていた・・・
『これは王さん、こっちは原かな?』
A井先輩は『色紙』をおいらの手から強奪し、ただの一巨人ファンと化した・・・
全員でお店の前でご主人と共に記念撮影(この写真は発掘済み)をし、ご主人に丁重にお礼を述べ、宿へと・・・ A井先輩の足取りは軽い・・・
『良かったよ! I本が阪神ファンで!! 勿論、俺に進呈だよな・・・』
一瞬、「あれはおいらが貰ったのに・・・」と心の中で呟いたが、後々の事を考えると笑顔で・・・
『勿論、差し上げますよ!! 巨人選手のサインなんておいらには価値がないですからね・・・』
『うん!うん!! 今年は阪神も頑張るよ!! 多分優勝じゃないかぁ〜』
まぁね・・・ A井先輩が上機嫌ならOK、OK・・・
それより、O田先輩の手にある「一升瓶」の方が心配・・・
この心配は現実となってしまった・・・
つづく-
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