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from: モトパシアさん
2012年07月24日 14時05分04秒
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誰も知らない北東サラワクの三つの高原部落
chinkisanさん、ご投稿ありがとうございます。プナン族について文献はあまりないようです。このプナン族を筆頭にオラン・ウルはほんの最近存在を知られ
chinkisanさん、ご投稿ありがとうございます。プナン族について文献はあまりないようです。このプナン族を筆頭にオラン・ウルはほんの最近存在を知られるようになったからです。
自他共に認められているボルネオ通の私でも継接ぎだらけの知識です。
そう言う私も動植物の生態研究に比べれば、民俗学に目覚めたのは、まだ精々25年くらいだから、大した事は言えません。
お土産用に出回る品物は、100%定住型プナン族の産です。良い仕事していますよ。それから、プナン族の品や彼らとのやり取りや交渉或いは直接の出会いを求めるなら、クチンは遠すぎます。クチンの周辺はほとんどイバン族です。シブの町の郊外にせいぜいムラナウ族に会うだけです。
ミリの奥地のクラビット高原(バリオ高原)の南に定住グループが点在しています。移動グループもこの地域です。ミリの近くのマルディの町を流れるバラム川の奥の流域の数え尽せないくらいの、枝葉に分かれる源流域の地帯です。
クラビット族の国バリオ高原からも幾つかの点在しているプナン族に会いに行けます。まずクラビット族の国を出て、クニャー族の国に入り、そしてそこを抜けるとプナン族の定住の地が待っています。もちろん途中ジャングルの中を歩き、或いは渓谷を渡り、山を越えたりします。
ご参考に奥地のルートを紹介した文を下記に記します。最初にこの文を発表したのが今から11年前ですが、何度か繰り返し掲載する度に修正したり付け足しています。現在の文章をそのままコピーして貼り付けて置きます。皆さんどうかお読み下さい。そして、良い機会を見計らっていつかご一緒しましょう!
ボルネオ・サラワクの北東奥地インドネシア・カリマンタンとの国境付近にバリオというクラビット族の部落があります。
そこは2000m級のタマ・アブ山脈が南北に走っていてバリオはその真ん中くらいの位置の高原盆地にあります。
また、バリオから言えばこの山脈の西南サイドにロン・ルランと言う部落があります。そしてバリオから北北東に、ちょうど、ムルド山(2423m)の北東にバ・クラランと言う部落があります。
この三つの部落の共通している点があります。一つに地元のサラワク州でもあまり知られていない地域であること。二つ目に興味深いことに、外地と遥かかけ離れた三部落とも定期的に飛行機が発着していることです。(もちろん、訪れるには許可書を取得する必要が)
しかも、この三部落の間を非常に面白いトレッキングコースで結ばれていて、途中には定住プナン族の部落を抜けたり、様々な部落やジャングルウォーキング、高原トレッキングを楽しむ事が出来ます。
また、興味深いことに、「奥地タクシー」にも乗れます。「奥地タクシー」とは何ですか?それは二輪バイクの荷台に乗ることです。
バリオから他の部落や周辺をまわるコースが、幾つかあります。1時間コース、4時間コース、日帰りコース、あるいはプナン族の部落で1泊して帰ってくるコースがありますが、今日はそれより長いコースを紹介します。
ロン・ルランからバリオまで2つのコースがあります。ロン・ルランからロン・アアル、そしてパ・チクを通ってバリオへ。このパ・チクはプナン族の定住している部落です。このコースは順調にいけば5,6日でバリオに着きます。順調にですよ?
途中、色々な出来事に出くわします。ヒルの攻撃は常時のこと。防虫スプレーは持ちっぱなし。この防虫スプレーは良く効きます。噛み付いているヒルに吹きかけたら、吸っていた血を吐き出し、もだえ苦しみ昇天します。ジャングルトレッキング必需品です。「食料忘れてもスプレー忘れるな!」です。
もう1つのコースは、ロン・ルランから幾つかの定住プナン族の部落を通ってタマ・アブ山脈の東側を行き、クラビット族のロングハウスが立ち並ぶロン・プルアンやラムドゥを経てバリオへ着くコースです。
普通にいけば12日は掛かりますが、目的地へ早くたどり着く歩きでしたら1週間で着きます。
バリオからバ・クラランは、もっと楽で2日で行けるコースがあります。途中、インドネシア・カリマンタンの幾つかの部落を通ります。いわゆる国境越えを2回以上します。
しかも、このトレイルの3、4ヶ所間でモーターバイクを使います。このバリオ高地はモーターバイクの背に乗るのがタクシー代わりで、狭いトレイルをガタガタ走ります。
途中、パ・ルンガンやパ・ルパイに寄るのでしたら4日ぐらいみてたら良いでしょう。このトレイルは、私にとって重要です。途中から西にそれてムルド山(標高2423m)やバトゥ・ラウィ山(標高2043m)への登山道に通じます。ボルネオの隠された最後の秘境、私だけの大事な宝の地です。
この2つの山は、本当に私にとって「宝の山」です。なぜなら動植物の楽園だからです。
バリオが発見されたのは第2次世界大戦中にイギリス兵やオーストラリア兵によってです。日本軍も関係しています。世界に紹介されたのは、つい最近のことです。
どうですか!スリルと興奮、楽しさと不安、何世紀前へのタイムスリップ、目を瞠る程の大自然、その景色と生物、どの目的を持って来ても満足して帰れます。是非とも行ってみませんか!
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from: モトパシアさん
2020年03月23日 17時00分25秒
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Bamboo generationさん、ボルネオでは、竹での生活用品や民芸品或は、楽器まで竹で、部族によって色々特徴的な細工をなさっていますよ。一度ご自分の芽でお確め下さい。
ところで、私は、よく「ボルネオの奥地は宝石があります。沢山ころがっています。拾いに行きませんか!」と言うのです。昨年4月に行ったサバの最奥地ロン・パシアもそんな輝くような桃源郷のような処です。そのロン・パシアから続くすぐ近くのサラワク、ロン・スマドやその先のバ・クララン。バ・クラランからすぐ近く国境越えのカリマンタンのクラヤン高原やバ・クラランからサラワク内のトレイルを辿った先のバリオ高原など、奥地を連なる各高原は、訪れた旅人を素敵に優しくもてなしてくれる処です。
しかし、いつか変わっていくかも知れません。ご存知だと思いますが、大自然のタイトルを付けた観光地では、現代風にアレンジしたり、本当はありもしないのに伝統料理や伝統民族舞踊といって観光客にサービスしたりしているところもあります。持て成された客は、それがそのまま伝統だと思い込んで楽しい思い出の1ページに加えるでしょう。それも確かに楽しい事です。ある方々は、「あなたに私が楽しむ旅をとやかく言われることはない!」と言われるでしょう。確かにその通りです。
しかし、私の思いを話させて下さい。「私はボルネオ奥地の人々の真実の生活に触れた事を本当に幸せに思っています。彼らの生活を通して自然と共存する様々な知恵や知識を教えてくれました。隣人や友への思いやりはその最たるものでした。これから先、年月が経っていく中で彼らの生活習慣や様式が過去へのものとなっていくかもしれません。けれど、そうなる前の彼らと知り得た事は、大きな財産だと思っています。優しい心、家族を守る勇気や責任、隣人に対するもてなしや愛、どれも私達が最も学ばなければならないものだと思いませんか?」
私は、今まで思わなかった知識や知恵を求める方々、或は、気持ちや思いをリフレッシュされたい方々に、もし可能であればボルネオ奥地に足を運んで頂きたいと思っています。奥地には豪華な料理はありません。ましてや豪華な宿泊施設もありません。しかし、宝石のような美しい心ともてなし、輝くばかりの自然が待っています。「自然も人達も、生活も、今まで知らなかったものを知るという事は、いつも何かを教えてくれます!」「未知なるもの知ろうとしたら、未知なるものは溢れんばかりに教えてくれます!」旅する事、特にボルネオを旅する事は、多くを学ぶような気がします。本当にどこよりも多くを教えてくれるような気がします。
是非、これからの楽しみの一つにして下さい。
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