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マレーシア&ボルネオを楽しもう!

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公開 メンバー数:57人

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  • from: モトパシアさん

    2012年02月23日 16時48分47秒

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    クラビット高原の珍しい植物 ⑧


    写真は、ダイアキア・ヘンダーソニアナ(Dyakia hendersoniana)です。

    クラビット高原はとても変化に富んでいます。この高原の中にはいくつもの川や沢があり数え尽くせません。標高も1000mを超える台地が多く中には2000mをはるかに超える高山もいくつかあります。
    ですから、生息する動植物も多くどれも非常に珍しいものばかりです。ボルネオ島自体が世界的にも非常に稀な多様な生物が生きる熱帯雨林が残っているのです。

    ボルネオの熱帯林の生物の多様性は、氷河期の存在と関係します。地球は形成されて以来ずっと温暖でしたが、氷河期が訪れたため、多くの生物種が長いこと熱帯に閉じ込められていました。つまり、ボルネオ島は生物誕生以来一度も絶えることなく、生物の進化をはぐくんできた訳です。

    現在、世界中で180万近くの生物種が科学的に明らかにされていますが、この数値は実際に生存する生物のほんの一部にすぎないとも言われています。更に1000万種以上の昆虫や植物が今後、熱帯で発見される筈だと多くの生物学者が推定しています。

    だからこのボルネオのジャングルは宝箱ですし、その上最近まで行き来の出来なかったこのクラビット高原は生物の宝庫です。現在でも訪れるのにも不便だし、制限もされています。これからも色々な新発見の生物があるでしょう。

    前置きが長くなりましたが、ここで森の宝石と呼ばれている蘭の一つを紹介します。ボルネオ固有の蘭でこのクラビット高原にも生きていたのかの思いでの発見でした。名前は、ダイアキア・ヘンダーソニアナ(Dyakia hendersoniana)です。以前はアスコセントラム・ヘンダーソニアナムと呼ばれていた着生種蘭(樹木などに着生して育つ種)です。

    ボルネオの他の地域にも生息しますが、低地には暑がりのため生息せず、標高1000m前後の森林に生息していますが、自生地発見は非常に稀です。
    どうか一年に一回の開花時期に訪れてください。ジャングルの中で、辺り一面緑のカーテンに覆われた樹木の幹に着いている、この宝石のような花を眺める時、その至福の時を皆さんならどのような言葉で表現なさいますか?

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  • from: モトパシアさん

    2012年02月20日 11時32分06秒

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    クラビット高原の珍しい植物 ⑦


    写真はショウガの仲間のエトリンゲラ属ブレヴィラブルムです。

    ショウガ科の仲間の種類は、どの属も意外と目を瞠る花を咲かす種類が多いです。そして、香りを楽しむものもありますが、どれも庭に植えたり、生け花を楽しんだりしたい花です。

    その中でも今回ご紹介させて頂くエトリンゲラ属(Etlingera)は本当にこれでもショウガの仲間か!と疑いたくなる色鮮やかな花です。Etlingera brevilabrum(エトリンゲラ・ブレヴィラブルム)を紹介しましょう。

    ブレヴィラブルムは、ボルネオの至るところで見られる品種です。熱帯雨林のショウガと言えるものです。花序が地面近くに生じるので英語でEarth Gingerと呼ばれる種類の仲間です。

    葉がとても特徴的な葉模様をしています。葉全体にマゼンタ色もしくは赤紫色の大きな斑模様を散りばめていて、葉だけでエトリンゲラ・ブレヴィラブラムだと分ります。バリオ近くの林の中でひっそりと咲いていました。

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  • from: モトパシアさん

    2012年02月14日 19時40分23秒

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    もう一度タイピンをご紹介!


    毎回植物の解説では、このサイトは飽きられてしまいます。それに植物や動物に興味がない方もいらっしゃるかもしれません。
    すこし、この辺でコーヒーブレイク(coffee break)にします。でまたタイピンです。
    ペナンに来られた友人にペナン島以外で観光に連れて行くところが、このペナンの南側のペラ州のタイピンと北側のクダ州のジェライ山(標高1,200m)です。ペナンから車で高速道路で一走りのところです。それぞれまず訪れて損のないところです。
    今回はまたタイピンを紹介致します。タイピンはマレーシアでは一級の由緒ある歴史ある町です。1800年代の半ばから鈴鉱石採鉱で町が発展して、中国人労働者が各地から集まって益々栄えてきました。しかし、出身地の違う中国人労働者によって、大小の争いが絶えませんでした。そして「ラルートの戦い」と呼ばれる抗争にと発展しましたが、1874年に話し合い調印して収まりました。
    それまでこの町をラルート(Larut)と呼ばれていましたが、この争いの調停後、「太平」(タイピン)中国語で「平和、永遠の平和」に改名されました。
    このタイピン(taiping)の町は歴史的な価値ある町並みが沢山残っています。中国風の町並みや英国植民地時代のコロニアル調の建物などがあり、その中でもマレーシアで最初の建物も多くあります。

    このタイピンで私の好きな場所の一つにレイクガーゲンです。
    レイクガーデンですが、その湖の周りに車道が走っています。その車道から湖よりには散策に適した熱帯シバを張ってあり、また、車道より湖と反対側は数kmにわたって巨大な並木が走っています。

    その景色は本当に圧巻です。その木の枝が道路を越えて湖まで達していて、これらの木々の下を車や人が通っています。まるで緑のトンネルです!またこれらの大木の並木の幹や枝に熱帯特有の着生シダや野生蘭が着いています。本当に緑豊かな美しいレイクガーデンです。この湖の一角にはマレーシアで一番古い歴史ある動物園があります。動物園を散策するには、ゆっくり眺めると半日もかかります。

    レイクガーデンの近くにブキット・ラルート(マックスウェル・ヒル)があります。標高1035mの高山で登山口から登山用4WD(運転手付き)でスリリングなドライブを味わう事ができます。熱帯雨林の中を縫うように上っていきます。
    山頂付近は散策できる遊歩道があり、時期が良ければ様々な花園を楽しむ事が出来ます。山頂付近からの眺めは本当に素敵です。真下はタイピンの町ですが、ほとんど目にするのは広大な海原です。下は晴れていても、上は雨が降っている事がよくありますし、午後からは雲霧に覆われる事が頻繁ですので後は運任せです。

    山頂付近の宿舎はけっこう涼しく、夜は寒いくらいです。ですがペナンからの日帰りも楽々に十二分出来ます。
    ですが、もし時間にゆとりがあるなら是非一度この町のホテルで泊まりたいものです。町の屋台街でビールでも飲みながら美味しい中国料理を肴に町の人達と談話に華を咲かせたいですね。

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  • from: モトパシアさん

    2012年02月14日 13時45分01秒

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    クラビット高原の珍しい植物 ⑥


    写真はクリプトスティリス・アラクニテスです。

    面白い蘭を紹介します。もちろんクラビット高原に自生しています。名前は、Cryptostylis arachnites(クリプトスティリス・アラクニテス)です。和名はオオスズムシランです。和名があることから日本にも馴染みがあるのでは?いいえ、あまり馴染みがありませんが、居るんです。この蘭は東南アジアやオセアニアに広く分布している地生ランです。広範囲に分布していますから、各地域によって多少の変異が見られます。日本の琉球列島にも自生しています。石垣島にも確認されています。沖縄県の絶滅危惧種になっています。

    私はフィリピンのルソン島や南のミンダナオ島の高山・アポ山でも見つけました。このボルネオのクラビット高原のアラクニテスはそれらの蘭とは多少の変異があるようです。

    この蘭の興味深い話をしてみましょう。この蘭の花は、唇弁(リップ)と呼ばれる部分が、上に向けて咲いています。普通の蘭科植物の花とは逆さに咲いている状態です。さらに面白い事に昆虫の仲間のあるジガバチのオスがこの唇弁に擬似交尾をするのです。言い換えれば、この花をメスと間違え交尾を行なう事で、花粉塊の一部をこのハチの体に付着させ、それがメシベに付くように媒介されるのです。

    蘭の仲間は、ほとんどと言って良いほどの種類が虫媒介です。ですから色々な工夫が見られます。特定の虫を誘き寄せるため、その虫(蜂、蛾、蝶など)の活動する時間帯に合わせてその虫が好む香りを放ったり、花をメスに似せたりと、ありとあらゆる誘惑の手段を用います。
    ですから近縁種で人間であれば容易に交配できる種属間であっても、自然界では、隣りあわせで自生していても容易に交雑する事はめったにありません。興味深いでしょう!

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    k20kato

  • from: モトパシアさん

    2012年02月13日 18時36分21秒

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    クラビット高原の珍しい植物 ⑤


    ボルネオの奥地・クラブット高原の植物で、是非ご紹介しなければならない素敵なものがあります。今から随分前、そう約20年前にはじめてこのクラビット高原のバリオに来た時に出会いました。一人でこの地に来た感動の旅でした。そのエッセイを後に私のHPに載せましたが、ここにその感動の一部を抜粋しました。「・・・6kmほど歩くと峠の上に来ていた。いつの間にやらの感覚だった。本当に峠の頂上とは思えぬ景観だった。
    ここから尾根伝いに原生林が続いている。長年の勘でここへ入って行くことに決めた。案外足元の土はしっかりしている。それに獣道があるのでそれに沿って奥へ奥へと進んで行くことにした。
    これを読まれている皆さんは心配しますよね!
    「蛇やヤマヒルは大丈夫だろうか?」等など。しかし心配御無用!それ相応の歩み方と進み方があります。(ここでは説明しないけど)それから30分ぐらい奥に入ったところで思わず「うわぁー、すごい!」と叫んでしまった。袋の大きさが大人の登山靴と同じぐらいのネペンティス・ビィーチ”バリオエンシス”(食虫植物ウツボカヅラの仲間)の大群生の中に入って来たのでした。
    夢にまで見た憧れの植物です。もう感激でいっぱいだ。」

    「それからまた1時間奥へ進んだ。何処からか濃いオシロイバナに近い香水の香りが漂ってきた。
    一生懸命に探すがわからない。双眼鏡でも探す、繰り返し探す。風の方向は?自分の立ってる位置は?立っているのが辺りより高いのか、低いのか?確認してみる!・・・風がまわっている!香りは、どうも上からのようだ。
    目の前の大木を見ると蘭の大きな根が樹表に引っ付いているのが見えた。それを目でたどっていくと約10mも先の木の幹にバンダ・デアレイ(蘭の仲間・バンダ属)の大きな白い花を付けているのを発見。この花は私の大好きな蘭の一つです。野生では10mも根を張るんだ。・・・と感心。
    直径8cmの白い花8輪が咲いていた。野生の状態で見るのは本当に感慨深くその場をしばらく離れる事ができなかった。」

    このように最初のバリオでの探索は感動の連続でした。ですが、通常は何度か訪れると感動も薄れるものです。しかし、このクラビット高原は段々と濃くなり、最初の感動が「朝日」の状態なら、段々とはっきりとした真昼を目指す太陽のように輝きを増す感動となってきます。

    今回は、是非とも「ネペンテス・ビーチ・バリオエンシス」(Nepenthes veitchii barioensis)を紹介します。それはもう美しい捕虫袋です。当時は今とは違ってそれなりの手続きで容易に日本に持ち帰る事ができました。挿し木でも増やせます。意外と栽培容易です。ですから今もこの品種を枯らす事無く沢山増やして管理栽培を楽しんでいます。
    標高約1200mのところに自生していました。また同じビーチでもローランドタイプは同じサラワク州やブルネイ王国の平地から200mの比較的暑いところに自生するタイプもいます。
    私は、地の利もあって、もうボルネオを159回も訪れています。ですが、まだまだ知らないところだらけです。しかも何度となく訪れたところもいつも違った顔になっています。退屈する暇や世俗に悩んでいる時間がもったいないですね。

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  • from: モトパシアさん

    2012年02月10日 17時14分53秒

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    クラビット高原の珍しい植物 ④


    写真は、パフィオペディルム・サンデリアナムです。

    クラビット高原はボルネオ・マレーシア・サラワク州の奥地のインドネシアの東カリマンタン州の国境付近に広がっています。この地域から西の方角に、正確に言うと西北西に僅かに離れたところにムル国立公園があります。このムルにはムル山(標高2,375m)がありやはり動植物の宝庫です。この地帯も石灰岩で出来た地域ですので、それは数え尽くせないほどの大小の鍾乳洞があり、いまでは世界中から観光客や動植物の愛好者が訪れています。

    ところで、このムルは世界中の蘭愛好者を驚かせた場所です。1885年に英国のサンダー卿が派遣したフォエルスターマンによって発見された蘭の自生地なのです。Paphiopedilum sanderianum(パフィオペディルム・サンデリアナム)です。ところが、この蘭が当時のヨーロッパで発表されてすぐに消息が絶えました。北ボルネオが原産とだけで数種の品種と交配が記録されるだけで世界の舞台から消えてしまいました。

    その後、何度となく調査探索されましたが、それ以後この蘭は再発見されることなく約100年間表舞台から忘れたものとなっていました。しかし、1980年代の始めこのムルで再発見されました。大騒ぎでした。当時は今ほどしっかりとした公園管理ができていませんでしたから、乱獲され絶滅寸前までになってしまいました。

    それほどまでの魅力ある蘭です。この花のペタルと呼ばれる部分が長く垂れ下がり長いもので約1mくらいまで垂れ下がります。これが2本下がりますので、ある意味では世界最大の花と言えます。あのラフレシアどころではありません。

    このサンデリアナムはボルネオのどこにもある訳ではありません。世界中でこのボルネオ・ムル山のある地帯しか自生地ではないのです。そう私もしばらくの間、疑いも無く思っていました。

    今から15年前、そのムル山から東へ約60kmのクラビット高原の北端のサラワク最高峰山のある谷で発見しました。石灰岩が侵食された谷で、岩壁に着生した、言い換えればへばり付いたように自生していました。ここのサンデリアナムはペタルがさらに長く、長いもので約1,5m
    はあります。当時の私にとって古生物学者が、ジャングルで生きたチラノザウルスに出会った感がありました。

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    shima

  • from: モトパシアさん

    2012年02月10日 11時51分49秒

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    クラビット高原の珍しい植物 ③


    写真は、Rhododendron durionifolium(ロードデンドロン・デュリオニフォリウム)です。

    クラビット高原は、それはもう沢山のロ-ドデンドロンの仲間が沢山自生しています。ロードデンドロン?エッ!それは蘭の仲間ですか?違います。シャクナゲやツツジの仲間です。ボルネオでも標高1,000mを超える高原ですから、赤色、黄色、白色など色多彩な花々が咲くシャクナゲの宝庫です。

    中心地のバリオの付近でも容易に観察できます。この写真のデュリオニフォリウムもその一つです。綺麗でしょう!この花の葉をご覧下さい!何かに似ていますね。と言っても日本人の方には分らないかも知れませんね。ヒントはこの植物の品種名の綴りにあります。

    そうです!ドリアンです。ドリアンの木の葉に似ているのです。

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    shima

  • from: モトパシアさん

    2012年02月07日 18時57分53秒

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    クラビット高原の珍しい植物


    写真は、Nepenthes lowii(ネペンテス・ローウィ/ウツボカズラの仲間)です。

    食虫植物のネペンテス・ローウィ(Nepenthes lowii/Nepenthesは属名です。その後のlowiiが種名ですが、小文字で始まっていますので原種です。交配種であれば大文字で始まります。)を紹介致します。

    このローウィは、ボルネオの限られた山にしか自生していません。
    キナバル山、トラスマディ山、ムル山、ムルド山といういずれも2000以上の標高の高い山です。しかも、各山によって多少の変異がみられます。この写真をご覧のようにクラビット高原のムルド山のローウィは袋の中の紅色がとても綺麗です。標高が1800mを越え2000くらいになると多く見られます。

    ローウィは、ネペンテス(ウツボカズラ)の中で一番の人気者です。世界中の愛好家の衆望の逸品です。ご覧の様にネペンテスの仲間でも独特の形をしています。如何ですか?まるで便器の形をしています。面白いですね!袋の中の紅色と外部の緑とのコントラストは素晴らしいです。ですが、栽培は日本ではとても困難です。夏に暑がります。北海道でも夏期にエアコン無しでは難しいでしょう。同じ仲間のラジャ、キナバルエンシス、ビロッサなどと同じく現地でしか観賞しなければいけない、観賞できない貴重な植物でしょう。

    もう一度このローウィの袋の形をご覧下さい。通常のネペンテスは、昆虫や小動物をこの植物から分泌される糖の一種の香りに誘引されて、近付き、そして誤って袋の中に落ちるようにして這い出せなくし、袋の中の分泌物の消化酵素、或いはバクテリアなどで分解して栄養分を取り込みます。しかし、このローウィは袋の口が非常に狭く虫が入り難そうです。ではどうやって栄養物を取り込むのでしょうか?

    このローウィの袋の前の部分に注目して下さい。広くてまるで便座のようです。それにつるつるしています。蝋で塗ったようです。この便座の部分の先に蓋(ふた)のような部分がありますが、分りますか?この蓋に付いている糖を舐めに小鳥たちがやって来て、この便座の部分にとまり、その時この便座のつるつるしたところに糞などの排泄物が落ち、狭い口を通って袋に流れ栄養物となるのです。

    ですから、ローウィの袋(正確には捕虫袋)はやはり便器なんですね!(笑)また人によって見方も変わるようです。和名はシビンウツボカズラと呼ばれています。ローウィには可愛そうなくらいの名前ですね。

    クラビット高原にはまだまだ興味深いものが沢山あります。

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    shima

  • from: モトパシアさん

    2012年02月06日 16時50分46秒

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    クラビット高原の珍しい植物①


    写真はボエア・spです。

    この前にボルネオのマレーシア・サラワク州の奥地クラビット高原について少しお話させて頂きました。非常に豊かな自然が広がるこの高原地帯の森林は、やはり類稀な豊かな動植物の宝庫です。
    ほんの少しですが、投稿者の偏見ではありますが、ご紹介したいと思います。先ず、ボエア属の仲間です。しかし、名前は分りません。

    ボエア属?はて何だろう?・・・イワタバコ科の一属です。イワタバコ科(Gesneriaceae/ゲスネリアケアエ)の仲間は世界の熱帯から亜熱帯を中心にこの温帯の日本にも自生しています。およそ150属から160属、2000種から3200種ほどが属する大きなファミリーです。数字が違っているのは、学者によって分類仕分けの意見の違いとか今また新種が発見されているためです。

    私達がよく見かけ、園芸店などで売られているアキメネス、グロキシア、セントポーリア、スプレプトカーパスなどの美しい花々はこのイワタバコ科のそれぞれの属なのです。日本に自生しているイワギリソウ、イワタバコ、シシンランなどもこの仲間で山草愛好家にとても人気のある属です。

    写真のこの花はイワタバコ科のボエア属の仲間です。しかし、ここまでは私でも分りますが、しかし、品種名が分りません。既に名前が付いているのか、或いはまだ付いていない新しい品種なのかも不明です。ですから、「Boea sp.」と記載しておきます。葉が小さな繊毛に覆われ、花はまるで改良された園芸品種のように美しい花です。ですが、野生種(原種)ですよ。
    クラビット高原のパ・ルンガン部落近くのジャングル内での写真です。標高約1,100mです。

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