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from: モトパシアさん
2020年03月28日 12時57分44秒
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ボルネオ・サラワクの奥地・クラビット高原バリオ
サラワク州で一番の高山・ムルド山をすぐ視界の横に見て最後の山脈を越えた。ミリからここまで来るまで永遠に続いているような樹海を見ながらの機上だった。最後の山脈の南側を斜面を滑る様に、遠く遥か前面の少し開けた草原盆地をめがけて飛ぶ。ルラル・エアーサービスのDHC-6・Twin Otterが草原の空港の上を旋回し始めた。
これは、私が30数年前に初めてバリオへ行った時の手記です。
現在も変わらなくそうですが、当時もとても行きづらいところでした。ミリという町でレジデンス事務所で申請書をもらい、それを警察本部まで持っていきサインをもらい、またレジデンス事務所に戻り許可書を頂くのです。その許可書が無いとバリオへは行けないのです。奥地の部族の定住や生活などを保護するためです
16人乗りの飛行機に搭乗する際、荷物と共に自分の体重も量られ、これから奥地へ千数百メートルの山脈を幾つか越え草原の空港への旅立ちを感じくれます。度々家畜と乗ったこともあります。一番最初にこの小さな草原空港に一人で降り立った時は、驚きと不安でした。
「機外へ一歩出たとき、私はものすごい興奮を覚えた。赤茶けたトタン屋根のターミナルの内外に大勢のクラビット族が集まっていた。耳たぶに穴を開け重たい飾り物を着けているため耳たぶが20cmほど垂れ下がった人達が、私が珍しいのか沢山で取り囲んだ。皆恥ずかしそうに話しかけてくる。クラビット語で話しかけるので何を言っているのかさっぱり解らない。それにしてもここの人達は、挨拶が好きで握手も好きだ。ここは、クラビット語が主でマレー語や英語を話す人は少数と聞いている。」これはその時の手記の一部です。
しかし、秘境と思っていたこの地が素晴らしい桃源郷と知るまで、それほど時間はかかりませんでした。そのことをその桃源郷バリオの所以やバリオ高原の素晴らしさをまた再び綴っていきたいと思っています。
これからまた、少しづつまたバリオを案内したいと思っています。どうか宜しくお願い致します。-
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from: モトパシアさん
2020年03月26日 18時08分52秒
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ボルネオの自然探索にあたって絶対にフタバガキを知っておこう。
以前にボルネオの不思議な現象で、ヒゲイノシシのムシン・ブラナン(ヒゲイノシシの川渡)を紹介致しました。4,5年に一度、大量発生し多い時は数十万頭に及ぶ群れが川を渡るのです。なぜなら、その主たる原因がこのタイトルに書いているフタバガキが原因です。このフタバガキはボルネオの動物、植物はもちろん、ボルネオの環境や土質を支える一番の主役です。
ボルネオの熱帯雨林には、多種多様な植物が繁茂しています。その中で一番多いのがフタバガキの仲間です。フタバガキも種類が多く、ボルネオには約270種あってボルネオの熱帯雨林の骨格的な存在です。
このフタバガキは、その種類ごとに4,5年に一度の割合でいっせいに開花するのです。また、他の植物も同調して開花して果実をむすぶのです。この時期にジャングルに住んでいる動物たちは、とても食べきれないほど果実を手に入れることが出来ます。ですから、フタバガキは、ボルネオの宝物ですし、主人公です。
このフタバガキについてまだまだ、特筆すべき知られざる取って置きの秘密をお知らせ致します。
熱帯雨林と言えば、他にアマゾンやアフリカがありますが、それらの地域に比べ東南アジア特にボルネオは、とても背の高い木で覆われています。フタバガキが多いからです。70mから90mにも達する種類もあります。
なぜフタバガキはそんなに背が高く成れるのだろうか?答えは、共生しているキノコや菌と関係しています。フタバガキの光合成によって作られた糖(炭水化物)をキノコに与え、代わりにキノコからリン酸など必須と言ってよいほどの幾つかの要素を頂いています。このことで、豊富な雨水も得てどんどんと巨木になっていくのです。
前述しました様に、フタバガキは時期が来ればいっせい開花します。蜂などの多くの昆虫に集まりやすくするためです。いっせい開花の現象は東南アジアだけのものです。
興味深い事に、この開花が間もなく始まることを察知して開花前から蜂などの昆虫がそれは多く集まり始めるのです。その巣作りも数えきれないほどです。
フタバガキの実をご覧になったことがありますか?果実にプロペラのような羽を着けています。まるで羽根つきの羽根のようです。プロペラの部分は花のがく弁で実が生長するにしたがって伸びてきます。
もうお分かりですね!フタバガキの実は熟すと落下します。が、しかし、プロペラのせいで真っすぐに落ちずに、くるくる回りながらあちこちに散らばり、出来るだけ遠くにばらまく工夫がされているのです。その飛んでいる姿をご覧になると感動しますよ。このフタバガキの羽根ですが、種類によって2枚、3枚、4枚5枚とあります。集めると色んな形があり自然の知恵が窺えます。
まだまだ興味深い事があります。数十メートル高木から落ちたフタバガキの実は、動物の好物です。前述の通り多くの動物の繁殖になくてはならないものです。落ちた実はかなりの確率で捕食されます。ですが、ここにも見逃してはならない自然の知恵があります。
地上に落下したフタバガキの実は、数日のうちに根を出して生長を速めるのです。ですから、根絶やしされることなく、幾つかの運の良い実が生長し熱帯雨林の環境が引き継がれていくのです。
このフタバガキの果実から昔からあるものが作られてきました。ボルネオ奥地のオラン・ウル族のクラビット族やサラワクの主要部族のイバン族では、保存のきく植物性のバターを作ってきました。このフタバガキは、カリマンタンやマレーシアでは、メランティーと呼ばれフィリピンではラワンと呼ばれ、建築材料や家具用材として多くを伐採され取引先の主要国として日本に送られてきました。-
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from: モトパシアさん
2020年03月24日 17時54分20秒
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誰かに語りたい !
小さい時、母に連れられて動物園へ行った時、初めて虎を見ました。「トラが大きな口を開けている!早く来て!」その瞬間を母に見せたくて大きな声を出して叫びました。
また、学生の頃のあの懐かしい思い出を語り合いたくて、友人たちに電話して会う機会を作ったりしました。
皆さんもありますよね。例えば、映画を見て感動したら、家族や友人に語りたくて・・・
自分の感覚や思いの価値基準を他の人に無理強いをしたくはありませんが、私は、自分の感動した体験や経験を誰かに聞いて頂きたいと思っています。また、逆に誰かが感動したり或はその人の貴重な体験を是非お聞きしたいと思っています。
皆さんは、ご自分の体験を私たちに語って聞かせて頂きませんか!「語るほどでない」ともしお思いなら、それは間違いです。それぞれの体験はご自分だけの唯一無二のオリジナルな体験です。それは私が、どうあがいても私には出来ない体験です。
日常の生活の中で、気分転換を図るためでも是非ここに来て声をかけて下さい。私も大好きなマレーシアまたはボルネオを紹介し、また体験を語り聞いて頂きたいと思っています。-
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from: モトパシアさん
2020年03月23日 17時00分25秒
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Bamboo generationさん、ボルネオでは、竹での生活用品や民芸品或は、楽器まで竹で、部族によって色々特徴的な細工をなさっていますよ。一度ご自分の芽でお確め下さい。
ところで、私は、よく「ボルネオの奥地は宝石があります。沢山ころがっています。拾いに行きませんか!」と言うのです。昨年4月に行ったサバの最奥地ロン・パシアもそんな輝くような桃源郷のような処です。そのロン・パシアから続くすぐ近くのサラワク、ロン・スマドやその先のバ・クララン。バ・クラランからすぐ近く国境越えのカリマンタンのクラヤン高原やバ・クラランからサラワク内のトレイルを辿った先のバリオ高原など、奥地を連なる各高原は、訪れた旅人を素敵に優しくもてなしてくれる処です。
しかし、いつか変わっていくかも知れません。ご存知だと思いますが、大自然のタイトルを付けた観光地では、現代風にアレンジしたり、本当はありもしないのに伝統料理や伝統民族舞踊といって観光客にサービスしたりしているところもあります。持て成された客は、それがそのまま伝統だと思い込んで楽しい思い出の1ページに加えるでしょう。それも確かに楽しい事です。ある方々は、「あなたに私が楽しむ旅をとやかく言われることはない!」と言われるでしょう。確かにその通りです。
しかし、私の思いを話させて下さい。「私はボルネオ奥地の人々の真実の生活に触れた事を本当に幸せに思っています。彼らの生活を通して自然と共存する様々な知恵や知識を教えてくれました。隣人や友への思いやりはその最たるものでした。これから先、年月が経っていく中で彼らの生活習慣や様式が過去へのものとなっていくかもしれません。けれど、そうなる前の彼らと知り得た事は、大きな財産だと思っています。優しい心、家族を守る勇気や責任、隣人に対するもてなしや愛、どれも私達が最も学ばなければならないものだと思いませんか?」
私は、今まで思わなかった知識や知恵を求める方々、或は、気持ちや思いをリフレッシュされたい方々に、もし可能であればボルネオ奥地に足を運んで頂きたいと思っています。奥地には豪華な料理はありません。ましてや豪華な宿泊施設もありません。しかし、宝石のような美しい心ともてなし、輝くばかりの自然が待っています。「自然も人達も、生活も、今まで知らなかったものを知るという事は、いつも何かを教えてくれます!」「未知なるもの知ろうとしたら、未知なるものは溢れんばかりに教えてくれます!」旅する事、特にボルネオを旅する事は、多くを学ぶような気がします。本当にどこよりも多くを教えてくれるような気がします。
是非、これからの楽しみの一つにして下さい。icon
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from: モトパシアさん
2020年03月23日 14時10分20秒
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ご興味をお持ち頂いて嬉しく思います。プナン族と言っても定住のプナン族ですね。移動するプナン族に出会うには高額賞金の宝くじを当てるより難しいですが。運良く私はジャングルの中で出会いました。
ところで、マレーシアのボルネオ方面には、2つの舟があります。サバ州とサラワク州がありますが、サラワク州は、中央政府に対してサラワク州政府の自治権が非常に強いのです。石油などの鉱物資源やその他の1次産業産物が豊かな舟です。民族も西マレーシアと比べ原住民の比率が高く独特の州です。
そのような訳ですから、海岸沿いの都市では自由な生活ですが、奥地のクラビット高原など奥地の民族(オラン・ウル:クラビット族やプナン族など5つの部族の総称)の居住地区に入る場合は許可書を取得する必要があります。(私の場合はミリで取得します。)
また、オラン・ウル族を保護する観点からあまり観光的な接触を推奨していません。ですから、じっくり生活を見ることは、出来る出来ないはお答えできません。私の場合、よく一人旅か2人旅が多いので、このクラビット高原(バリオ高原)のあまり探索されていないある意味未踏のルートでジャングル、沢や渓谷などから山の尾根までの探索での探索トレッキングの荷物運びや食事の賄い、及びガイドとして数人を雇いとしての交流があります。参考にして下さい。
このクラビット高原にはまだまだ他の民族の部落もあります。非常に興味深いですよ。
バリオからバ・クラランのルートは素晴らしい眺めを漫喫デキマス。サラワクで一番の高山ムルドやや2000mを遥かに超える素晴らしい大きな棒状の岩山の姿は圧巻ですよ。icon
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from: Bamboo generationさん
2020年03月17日 15時16分17秒