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マレーシア&ボルネオを楽しもう!

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  • from: モトパシアさん

    2005年12月09日 20時54分04秒

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    オラン・ウル「プナン族の住居!」


    プナン族は、ボルネオ・サラワク州の奥地にいます。サバにはいません。
    冒頭から横道にそれますが、サバにいるオラン・ウル族は、今度、2月と4月にグループで訪れるサバの奥の果てにあるロン・パシアとそれから、その近くのロン・ミアオの部落にいます。そこには、サラワクのオラン・ウルのクラビット族がサバ最小民族として暮しています。サバに住むクラビット族のことを「ルン・ダエ族」と呼んでいます。
    プナン族は大昔にサバ州にいたかもしれません。もしいたとしてもいつからいなくなったのかは分かりません。現在いたとしても、彼らは全て定住する以外には、生活出来なくなっていたでしょう。なぜ?もうサバ州では、十数年前に原生林の伐採が終了います。もう切るところが無いのです。ある所と言えば、国立公園と保護区だと思って下さい。観光客がサバを訪れて、「ボルネオのジャングルは雄大で素晴らしい!」と感嘆の声を上げます。確かにそうですが、訪れている所は日本の需要(日本人)に食い荒らされたほんの僅かな残り物と言えば表現が悪すぎるでしょうか!
    ところで、サラワクのプナン族は、1637世帯、約1万人でこの中で移動型プナン族は、96世帯、388人と調査発表されています。しかし、定かではありません。広い熱帯ジャングルでしかも山岳地帯、動きまわっている民をどれくらい正確に調査できるでしょうか!
    さて、移動するプナン族の家はどうなっているでしょうか?
    彼らの家は「ラミン」と呼ばれて高床式の住居です。面白いのは生きている立ち木をそのまま柱にして組み立てられます。その柱に他の木材を籐蔓(トウヅル)を1センチメートル幅に裂いてひも代わりにしたものでくくり付けて骨組みを仕上げます。屋根はシュロヤシの葉で覆います。興味深いのは、一枚づつ木の小枝をクリップ代わりにして継ぎ重ねています。激しい雨が降っても雨漏りがありません。大人4人の作業で約1時間で出来上がります。想像出来ないでしょうが、大人6人が乗ってもビクともしません。本当に見た目より遥かに丈夫です。彼らは絶えず移動しますから、こんな簡単に作れて、しかも丈夫な住居を建てる術を受け継いで来たのでしょう。しかもかなり耐久性もあります。サラワク・バリオからタマ・アブ山脈を越えてロン・ルルラン部落までのロングトレッキングでのこと、途中のパ・チッ部落には定住プナン族が居住していましたが、そこで彼等と共にジャングルに入った時に古い移動プナン族住居跡を見ました。何年も前のものでしたが骨組みはしっかりと残っていました。素晴らしい知恵が住居からもうかがえますね。

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