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from: モトパシアさん
2006年03月21日 21時38分27秒
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ボルネオの不思議な現象 「ヒゲイノシシ」
皆さんは、ヒゲイノシシ(学名:Sus barbatus)をご存知ですか!
このヒゲイノシシは、ボルネオの唯一の野生の豚です。「ボルネオ!川の生活の奥地で!」でも少し紹介させて頂きました。イノシシの川渡り(ムシン・ブラナン)時期に土地の人々が、イノシシ狩りをする事を書きましたが、そのイノシシがヒゲイノシシなのです。
木の根、キノコ、土壌性昆虫、腐った木、小型脊椎動物、腐肉など何でも食べる雑食性です。また、木の実も好きで、特にシイ・カシ類とフタバガキ類の落下果実を食べます。
ところで、ボルネオ熱帯雨林の特徴の1つに、多種の樹木がいっせいに果実をつける「果実の季節」があります。この季節は、本当に短く予測不能です。「果実の季節」は、地域ごとに少しずつ時期をずらします。この結果、果実や種を食べる動物は、豊富な食物から自らの固体数の調節が難しくなり、数を増やしながら、食物を次から次へ求めて遊動域を移動するようになります。ヒゲイノシシも大群となって熟した果実を求めて森林を移動します。そして、川を渡ります。
ヒゲイノシシですが、この前お話したバラム川上流域では数々の移動が記録されています。1983年から1987年にも大移動が記録されています。特に1983年には、移動するヒゲイノシシの数が100万頭近くまで達しました。この数も凄いですが、この時、流域住民によって2万頭以上狩猟があったのです。
どうですか?不思議な現象でしょう!しかし、豊かな森林があってこそだと思いませんか?
豊かであって欲しいボルネオの森林!心配しないでね、きっと大切にするから!絶対に忘れたりしないから!そう約束をして、またボルネオを語らせて頂きます。-
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