旅に出かける時、「あそこは観たい！ここは是非訪れてみたい！」と必ずといっていいほどある程度の目的を持って出かけるものです。あまりにも訪れるところや観るところが多すぎると、一つ一つの感動が薄くなり、その結果印象があまり残らない残念な結果になるかもしれません。
ある程度のこだわりを持って目的も絞り込んだ旅は、どうだろうか？一つの対象に時間をかけて想いをめぐらすことは、旅先ならば本当により容易ではないでしょうか？
私は本来の目的以外に夕日（サンセット）を眺めるのを楽しみにしています。訪れた地でそこの夕日を眺めながら今までの旅の出来事を反芻（はんすう）しています。
色々な夕日があります。同じ地であっても同じ夕日を決して再び観る事はない。カンボジアのアンコールワット寺院遺跡での夕日には本当に感動しました。けれどやはり海に直接太陽が沈む瞬間が夕日の醍醐味だと思います。その姿を私達の間では、「太陽が地球に愛の口付け（キス）をする瞬間」と呼んでいます。もう随分前に私が言い出した言葉です。この地球上にこの瞬間を観られる素敵な場所がそれは沢山あります。この文章を読んで下さっている皆さんもきっとご自分のお気に入りの場所が御有りでしょう。
それをあえて承知でどうしても自慢して置きたい場所があります。それがＫＫ（コタキナバル）の夕日です。この町自体が南シナ海沿いの町ですから何処から眺めても素敵な夕日が眺められます。がしかし、町のすぐ南西のタンジュン・アルのビーチからの眺めは絶品です。長さ約５ｋｍの白砂浜からの眺めは太陽からの口付けのドラマをロイヤルボックスで眺めるようです。あなたはそのドラマを一人で観に来ますか？
一人では絶対にもったいないです。何度でも言います！一人で観るには絶対にもったいないです。一人で観るときっと後悔しますよ！出来れば愛する人と！或いは愛する家族や友人とご一緒に眺めてみては如何ですか！是非そうして下さい！声を大にしてお願いしますよ！
写真の半島先の明かりはシャングリ・ラ　リゾートホテルです。