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from: モトパシアさん
2007年07月16日 16時18分47秒
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川の生活・ボルネオ奥地で③
ボルネオの川と共に生活する人々にとって森林は大切なものです。しかし、そこに経済や政治が絡むとその大切に思う願いは、はかなく消え去ります。大げさな表現をすればインドネシア・カリマンタンでは、各河川を何日も遡っても緑豊かな森林は見えません。何れの奥地へ飛ぶ飛行機から見ても失望の連続です。日本の企業が大きく関わって来た足跡だけが見えます。
しかし、マレーシアのサラワクの奥地は、嬉しい様相をまだまだ沢山見せてくれます。是非体験してその良さを味わっていただきたいと思います。
ところで、皆さんは、ボルネオ中央部・インドネシア側やマレーシア側も含めての景観をどのようにイメージされますか?最奥の未開のジャングルや部落などを連想されますか?
率直に言いますと、インドネシア・カリマンタンは、そんな最奥地まで伐採と焼畑で広々とした原生林を見る事は出来ません。部落もそこに住んでいる人達も減少しています。一番の原因は1960年代のインドネシアとマレーシアとの国境紛争で各部族は、下流域へ下ったり、或いは分水嶺を越えてマレーシア・サラワクへ分散していったからです。第二には、そんな空域地は反対者無しで伐採のし放題だったからです。
マレーシア側サラワクは、インドネシアほどではなかったのです。政治的、商業的、宗主国の英国の影響などなど色々と作用したかも知れません。それでも奥地の部落の周辺は、焼畑の影響で森林が二次林、三次林の様相で、日本の里山風景です。しかしやはり自然豊かです。しかもサラワクにはまだまだ広大な原生林があります。なぜ手付かずの、未踏の原生林に拘るのか?
それは長い間育った森林は、一度壊れると容易に復元されない。と同時にまだまだ知られていない動植物や他の生物達の貴重な住処です。私たちがまだ知らないものの中には、今も将来にとっても貴重な役立つものが沢山あるのです。そんなものを一度失うと数百万年の単位でないと復元出来ないという事実を忘れたくありません。
サラワクは本当に魅力一杯の地域です。素敵な海、海岸、川、ジャングル、山、それに町や村、部落などなど。訪ね歩くのに退屈しません!是非お勧めします。
ところで、「世界中で一番にお勧めの旅行先を教えてくれませんか?」と尋ねられたら、私は、迷わずにサラワクでなく「キナバル山とそれを抱いているサバ州!」と答えます。ですからまたその思い入れをこれからも話させて頂きます。-
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