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マレーシア&ボルネオを楽しもう!

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公開 メンバー数:57人

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  • from: モトパシアさん

    2012年01月11日 09時32分01秒

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    ボルネオを川から奥地へ ③


    ボルネオの川と共に生活する人々にとって森林は大切なものです。しかし、そこに経済や政治が絡むとその大切に思う願いは、はかなく消え去ります。

    大きなボルネオ島でもインドネシア・カリマンタンでは、各河川を何日も遡っても緑豊かな森林は見えません。また奥地への飛行機上からも見ても失望の連続です。
    ところが、マレーシア側のサラワクの奥地は、嬉しい様相をまだまだ沢山見せてくれます。是非体験してその良さを味わっていただきたいです。

    皆さんは、ボルネオ中央部・インドネシア側やマレーシア側も含めての景観をどのようにイメージされますか?最奥の未開のジャングルや部落などを連想されますか?

    率直に言いますと、インドネシア・カリマンタンは、そんな最奥地まで伐採と焼畑で広々とした原生林を見る事は出来ません。部落もそこに住んでいる人達も減少しています。
    一番の原因は昔と言っても1960年代のインドネシアとマレーシアとの国境紛争で各部族は、下流域へ下ったり、或いは分水嶺を越えてマレーシア・サラワクへ分散していったからです。第二には、そんな空域地は反対者はありませんので伐採のし放題だったからです。

    マレーシア側サラワクは、インドネシアほどではなかったのです。政治的、商業的、英国の影響などなど色々と作用したかも知れません。しかし、奥地の部落の周辺は、焼畑の影響で森林が二次林、三次林の様相で、日本の里山風景です。

    それでもやはり自然豊かです。しかもサラワクにはまだまだ広大な原生林があります。なぜ手付かずの、未踏の原生林に拘るのか?長い間育った森林は、一度壊れると容易に復元されない。と同時にまだまだ知られていない動植物や他の生物達の貴重な住処なのです。

    サラワクは本当に魅力一杯の地域です。素敵な海、海岸、川、ジャングル、山、それに町や村、部落などなど。訪ね歩くのに退屈しません!

    ボルネオの地図を開くと、本当に大きな島ですね。世界で三番目の大きさです。そして、北側にマレーシア・サラワク州、ブルネイ、マレーシア・サバ州。南にはインドネシアの東カリマンタン、中央カリマンタン、西カリマンタンがあります。
    大きな地図で見ると、この大きな島を蜘蛛の巣のように大小の川が行き巡っています。内陸の方を見ると村落の地名によく「long」ロング(実際にはロンと発音する)が付いているものが多いです。
    これは、川と川が合流する地点の日本語の「落合」を意味するボルネオ土着の諸民族ダヤク(Dayak・ダヤク。実際にはダヤッと発音する)の言葉です。これに相当するマレー語やインドネシア語は「クアラ」です。
    ボルネオの内陸部の至る所で、カリマンタンやサラワクであろうが使われています。ついでに付け加えて置きますが、カリマンタンのクタイ語を使う処は、この「ロング」を「ムアラ」と呼んでいます。

    内陸の民にとって川は唯一重要な交通網ですから、川と川の合流点に村が作られていったと思います。ボルネオの大きな地図を持っている人はよく御覧下さい。北ボルネオでも南のインドネシア・カリマンタンでも、河口からの川を見てください。ほとんどの川は源流域がボルネオ中央部の山脈の根元まで達しています。
    そして、枝葉のような川が主流に合流して下っています。逆に言えば、河口からボルネオの中央部の村落まで船で行くことが出来るのです。これは、自然探索の愛好者や異文化に興味を持つ旅行者にとって素晴らしい交通ルートになっています。

    大きな川には、定期船が通っています。サラワクのシブから奥地に行くラジャン川を上り下りするルートやミリからバラム川を行くルート。また何日も何日もかけて800kmの川を行く西カリマンタンのポンチアナックからカプアス川を行くルートや東カリマンタンのサマリンダからマハカム川を行くルートなどがあります。
    北ボルネオと比べ南のインドネシアカリマンタンは距離が長いです。

    東カリマンタンのサマリンダからのマハカム川を上り五百数十kmの中流域の終わり地点のロング・バグン辺りでさえも川幅が200mになったり150mになったり、それから奥域の少し激流地帯がありますが、そこを抜けるとサラワクとの国境近くでも川幅150m〜200mあるのです。このマカハム川の長さも正確には分かりませんが、800kmを越しています。

    この定期船は、料金が安いです。奥地の人々の生活に欠かせないものとなっています。ボルネオの民は川と共に生活しています。川を上手く利用しています。川の性質も知っています。

    そんな彼らの川を皆さん、是非訪ねてみて下さい。何処かの部落で降りて、次の日にまた乗船して奥地へ行こうが、宿泊所がなくても困りません。誰かがきっと泊めてくれますよ!間違いないです。

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コメント: 全6件

from: モトパシアさん

2012年01月19日 10時46分57秒

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「Re:サバ州鉄道の駅長さん」
タイ鉄道さん、ありがとうございます。とても良い体験の思い出ですね。旅での現地の人との触れ合いその生活の一端を窺い知るのは、まさに旅ならでの醍醐味ですね。
読まして戴いてとても嬉しく思いました。旅をどう捉えようかはそれぞれ個人の自由が優先されている現在です。ですが、やはりそれぞれの人情に触れ合う大切さを忘れたくないものです。

国内外を問わず、自分の生活している区域から知らない他人の区域を訪れるのに忘れたくないものがあります。そこで生活している人達のところにお邪魔している気持ちです。観光だからそこに経済効果が働くから私はお客だぞでは人情に触れる機会はありませんね。

旅が好きな皆さんも是非人情に触れ合う楽しみを持ち続けていただきたいです。地元の方々、特に観光業者でもない方も、そんなあなたが近付いて笑顔で話しかけると「楽しい旅を続けてね!良い思い出の旅になってね!少なくともここでは良い思いでの地であってほしい!」の気持ちが働いてくるのです。不思議とですね。
中には悪い目的の者もいますが、洞察力と経験から見抜いてほしいです。
人情に触れ合う旅は本当にいいですね。世界各地を旅した私にとってボルネオは本当に人情に触れ合う事が出来る素敵なランドだと思います。
タイ鉄道さん、またお話聞かせて下さい。ありがとうございました。

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from: タイ鉄道さん

2012年01月18日 17時09分41秒

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「サバ州鉄道の駅長さん」
先日の投稿で書きもらしました。

彼は、KKのタンジュン・アルとビューフォート間の海岸線途中駅の駅長で、
浅黒く精悍な感じのカダザン族。
初めて会ったときは、列車の乗り継ぎ時間に駅前の食堂で昼食をごちそうになり、
翌日の帰りの列車をホームで待ちうけて(業務上でもありますが)、
枝付きのランブータンを一抱え、車窓から差し入れてくれました。

数年後に再訪したときには、帰りの列車から降ろされて、仕事を切り上げ自宅へ。
ご自慢のドイツ・メルクリン社製の鉄道模型を見せてもらったり、鉄道談義に花が咲きました。
KKの教師とKLの大学へ行っている二人の娘さんがおり、車があいているので、
「なぜ一人旅をしているんだ? 今度はぜひ奥さんといらっしゃい、
いつでも車を貸してあげるから」と言っていただきました。
奥さんが働いている市場へ寄ったあと空港まで送ってもらい、KLへ戻りました。
彼女はカダザンと中国系とのハーフのチノ、色白の美人でした。

ビューフォートから山岳線に乗り換えた奥地の終点・テノムへ、
トラフィック・インスペクター(鉄道検査官=管区駅長?)としての異動が
決まっているとのことでしたが、今はすでに引退されていることでしょう。
いつかぜひ再会したいものです。

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from: モトパシアさん

2012年01月14日 17時01分25秒

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「Re:Re:ボルネオを川から奥地へ ③」
タイ鉄道さん、お久しぶりです!ご投稿を嬉しく拝読させて頂きました。情景を思い浮かべ、しかも容易に感情移入できたように思います。お互い生活環境やそれぞれの立場が違っても、体験した事やそこでの感情や感動などの熱く懐かしい事への思い入れは、いつまで経っても色褪せないですね。
私事ですが、まだまだ若い頃の何も知らない時からボルネオでお世話になった人達の幾らかの人達は、お亡くなりになりましたが、懐かしいお家や場所に行くと昨日のように思い出します。
何十年の間に何度となく出会い、また交流を重ねていっても皆優しく親切で持て成して戴けるので、益々マレーシアが好きになります。
私はよく米国の女友達にいう言葉があります。ある有名人の言葉ですが、「結婚を成功させるには、何回も恋に落ちなくちゃね、それもいつも同じ人にね。」(A successful marriage requires falling in love many times,always with the same person.)
私は何度となくマレーシア、ボルネオに恋していますし、その進行形を保っています。

タイ鉄道さん、私も鉄道の旅の良さをようやく楽しめるようになりました。可能な時期には楽しみたいと思っています。お喋り好きな私が、旅では一人旅が多いのは自分でも不思議だと思っています。
自分で運転するのが便利だし、あまりにも長距離だと飛行機や長距離高速バスでした。
この最近では、台湾やインドで楽しみました。近所のマレー半島では、高校2年の夏以来XX年間(極秘)乗っていません。1ドル=360円の時代でした。随分変わったでしょうね。

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from: タイ鉄道さん

2012年01月14日 15時29分40秒

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「Re:ボルネオを川から奥地へ ③」
モトバシアさん

しばらく中断していたブログの再開で、楽しく読ませていただいております。
私も3年ぶりの発言です。

初めてのボルネオは30年以上前、大阪のキリスト教系NGOのワークキャンプ8名の引率で、KLからクチン経由シブ1泊を経てビンツルへ飛び、そこから急行乗合ボートと出迎えのロングボートで奥地の電気もないロングハウスへ。
大阪からシブの教会へ派遣されていた牧師やイバン人の副牧師、現地の青年たちと共に、数ヶ所のロングハウスで1・2泊しながら川を下るという体験をしたことを、なつかしく思い出しました。

その副牧師が名古屋近郊のアジア保健研修所(AHI)へ、2回にわたり研修に来たときには我が家へ泊まってもらったり、20年ほど前には当時小学生の娘を含む9名のスタディーツアーを企画・引率して、シブから下流の彼の奥さんの出身地の村で泊ったりしました。

その後サンダカンやサバ州鉄道に乗りに何回か行きましたが、久しく行けていません。初対面なのに仕事を切り上げて自宅へ連れて行ってくれた駅長さんをはじめ、心やさしいボルネオの人たちに再会しに、また訪れたいものです。

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from: モトパシアさん

2012年01月11日 18時58分15秒

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「Re:Re:ボルネオを川から奥地へ ③」
shima様、ご投稿ありがとうございます。野豚と言うのはイノシシです。豚もイノシシの仲間です。ですが家畜の豚は放し飼いにしていませんのでご覧になったものは野生種かも知れませんね。
またロングボートは大型船が入れなくなった地点の部落(カンポン)から出ています。ですから大きな川ですと300kmから500kmまで入り、そこから乗り換えるのです。
また、主要なカンポンですと行き先が違うロングボートがいくつもあります。それですと中には5時間、6時間あるいはもっと時間を要する地点まで乗っていることもあります。
ともかく、カリマンタンでもサラワクでも川を走るのがとても便利なのです。
サラワクでも例えばシブという都市がありますが、サラワク州では2番目に大きな町です。大河ラジャン川を河口から60km遡った川沿いに開けた町です。この地点でも数万トンの船が入港できる深さがあります。
ここは奥地へ行く、或いは奥地からの物資などを受け渡す中継地点として昔から栄えてきたところです。
ここには幾つかの乗り場があり大きな船から沢山のロングボートなどでにぎわっています。ここから長い船旅も楽しめます。奥地へははるかに遠く続く川は何百、何千もの枝分かれに川は繋がっています。
イバン族のロングハウスも船から眺めることも出来ますし、或いは申し込んでその住居に宿泊する事も出来るでしょう。この川沿いは奥地までイバン族が多く住んでいますが、ムラナウ族、ルジャン・サジャウ族、プナン族、カジャマン族やカヤン族、珍しいブキタン族も奥地で住んでいます。
それぞれの興味深い習慣や生活風習を残しています。

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from: shimaさん

2012年01月11日 17時37分44秒

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「Re:ボルネオを川から奥地へ ③」
モトパシアさん、こんばんは。

ボルネオ情報有難うございます。

猪ですが、東チモールにも海岸近くにいましたが、放し飼いと言っても付近に家も無く豚かと思っていたのですが?です。

また、家畜も同じような猪のような風貌でしたが、この辺りの家畜は豚ではなく猪でしょうか?

他の国でも猪の様な家畜がよく見られますが、これ等は豚ではなく猪を家畜にしているのでしょうか?

写真のボートで川を行き来する場合、長い川の場合、数日かかりそうですが、食料やトイレはどうするのでしょうか?
夜間は危険なので何処かに停泊するのでしょうか?

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