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マレーシア&ボルネオを楽しもう!

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公開 メンバー数:57人

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from: モトパシアさん

2012年05月21日 14時56分02秒

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ボルネオの珍しい植物・ウツボカズラ

(写真はネペンテス・ラジャです)ラフレシアをご紹介いたしましたが、それだけでは何か片手落ちに感じていました。ボルネオの野生動物ですぐ思い起こされるのは


(写真はネペンテス・ラジャです)ラフレシアをご紹介いたしましたが、それだけでは何か片手落ちに感じていました。ボルネオの野生動物ですぐ思い起こされるのはオランウータンですね。ですがテングザルがボルネオ固有種でオランウータンはスマトラ島にもいます。その逆手が今日ご紹介させて頂きます。ウツボカズラです。
ウツボカズラをネペンテス(Nepenthes)と言います。ボルネオだけでなく東南アジアの広範囲に分布しています。オーストラリア大陸の北部まで生息しています。しかし、ボルネオ島に最も種類が豊富に生息しています。海岸沿いの低地から3000mくらいの高地まで生息地がありキナバル山などの高地には特殊なもの或いは姿や形が変わったものがあります。食虫植物マニアにとってまさにこのボルネオの食虫植物ネペンテスの仲間が生きた宝石なのです。

以前ネペンテス・ローウィを紹介させて頂きましたが、ウツボカズラは葉の先につるをのばし、その先にひょうたん型の袋のようなものをつけた植物です。この袋のようなものふたが開くとこの袋が捕虫袋として働きます。消化酵素液がこの袋壺に流れこの壺に落ちた昆虫や小動物を溶かし養分として吸収するのです。
マレー半島の北西部のペナンから少し北上したジェライ山にも幾種類か生息していますが、ここのネペンテス・アルボ・マルギナータは袋の色がルビー色のように真っ赤な色ですが産地によって色合いが違います。

しかし、しかしですよ。ボルネオには固有の変わったものがとても多いです。その中の一つでフィリピンのネペンテス・メリリアーナと並ぶ巨大な袋を付けるネペンテス・ラジャ(Nepenthes raja)はボルネオ・キナバル山を代表する植物です。大きくなる袋は大人の人の頭の大きさ位となります。このラジャの袋の中でノネズミの死骸が入っていたとも言われていました。

キナバル山には他にも沢山のネペンテスが生息しています。その中でビローサやキナバルエンシスは、袋の色がトパーズやルビーなどの宝石色を貼り付けた艶のあるカラーです。観ていても本当に美しい色合いです。

ところでこの袋を付けたウツボカズラをマレー語でプリウッ・クラと言います。periuk(プリウッ<ペリウとはマレー語で発音しません>)は「壺」です。kera(クラ<ケラとは発音しません>)は「サル」です。つまり「猿の壺」と言います。英語でモンキー・カップ或いはピッチャープラントと言います。何かウツボカズラよりモンキーカップの方が聞こえやユーモアがあって良いですね。

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from: モトパシアさん

2012年05月24日 17時44分53秒

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「Re:Re:ボルネオの珍しい植物・ウツボカズラ」

(写真はもうすでに枯れ死してカットしたネペンテス・ラジャの捕虫袋です。大きいでしょう!)

k20kato様、コメントをありがとうございます。そうですね植物好きにはたまらないものです。マダガスカルにもありますね。
ネペンテスは、まだまだ新種が発見されています。また原種同士の自然交配(ナチュラル・ハイブリッドも多く、人口交配種などを含めますとかなりの品種になります。しかし、蘭科植物に比べれば驚くべき数字ではありません。
ところで皆さん、このネペンテス(ウツボカズラ)は雌雄異株であることはご存知でしたか?そうなんですイチョウの木やパパイヤなどと同じく雄木と雌木とに分かれていて2つの株が同時期に開花しないと種が着かないのです。もちろん雄木には雄花だけ、雌木には雌花だけしか咲きません。ですから、品種を増やしたければ雄、雌の2株は必要です。
また挿し木で増やす事ができます。挿し木で親木と同じものが、クローンとして幾つも増やせます。

植物観賞だけでない用途があります。このネペンテスをウツボカズラと和名で言いますが、カズラとしてロープとして使用します。かなり丈夫で長持ちします。また、捕虫袋が大きくなり、その袋の蓋がまだ閉じているなら新鮮な飲料水として飲む事ができるのです。興味深いでしょう。
それからこの袋はこの植物の栄養供給源です。もちろん本来の根からも大事な水分など吸収しますが、もともとやせた土地や栄養供給や土壌改良などの微生物の少ない土質に根を生やした植物です。
家庭で栽培していても防虫対策が行き届き、虫のいない環境生活であるかもしれません。「さて、育てるのに困った!」になりますね。ですが大丈夫です。
袋の中にあなたが入れてあげて下さい。虫がいれば良いですが、代わりにジャコや鰹節の削りかすなど色々な餌があります。それほど多くはいりません。植物なのに何だか動物に餌を遣る感覚ですね。それがまたマニアにはたまらないのです。
日光が大好きだから、よく日に当てて育ててあげると、上へ上へと伸びる新芽に着く新たな葉先に次から次へと袋をぶら下げてくれるでしょう。蚊などが多い地区ならよく捕ってくれます。蚊取り線香など要らないかな?

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