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from: モトパシアさん
2012年07月26日 16時53分40秒
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実際に見るしかないですね!
chinkisanさん、素敵な籠ですね。私も欲しくなりました。写真だけからみても味わい深い品ですから、実物はそれ以上でしょう。嬉しい感化です。これから気を付けた見方が出来て楽しみです。 皆さん、ボルネオ特にサラワクは川の多いところです。皆さんの地図では確認出来ないでしょうが、大小の川が蜘蛛の巣の様に張り巡らされ繋がっています。そうです、全くのネットワークと言って良いでしょう。この川と川とが交わるところに部落(カンポン)があります。川のない所に人は住んでいません。それほど川は重要なものなのです。 私もボルネオではよく川をボートに乗って遡ります。ボートから眺めるジャングルはまた様相が違って見えて本当に興味深いです。何処の川を遡ってもどのような生態なのかいつも新鮮な気持ちで思いを巡らし眺めることが出来ます。随分前にムルへ遡って行った頃の記憶を甦らせてくれます。このページを借りてその頃の体験記をもう一度掲載させて頂く事をお許し下さい。以下です。 今から19年ほど前のことです。サラワク・ミリ近くを流れるバラム川の上流域の一つムル地区を訪れた時のことです。出発地マルディの町からの奥は、森林伐採で赤土平地がいたるところむき出しのままの状態の景色が、何度か見えたり隠れたりで船はゆったりと遡って行きました。
当時でも飛行機で行く事も出来ましが、流域各地のカンポン(村、部落)を訪ねながら行ってみようと、大きな決断をしての一人旅でした。何度も大きな川が複数落ち合う地区(long・ロン)に差し掛かると、そこを左に左に遡っていきました。
ロン・トゥラワンをすぎる頃、様相は一変しました。まだ手付かずの低地熱帯雨林の中に船が進むようになりました。
このバラム川に沿って森林伐採が行われていました。しかし現在でもまだ言えますが、サラワク州はボルネオでもその熱帯雨林が一番豊富に生存しているところです。もちろん、高地熱帯雨林(910m以上)は、その伐採搬送不便さの故に手付かずのままです。
船から見た熱帯雨林は、私に深い感動を与えてくれました。ここには、考えもつかないほどの生命があり、ドラマチックな生存競争があり多様で複雑な適応が存在するのだと!そう思うと船の中でのんびりと休んでいられなくなり、船外で眺めた状態のまま何時間も時が過ぎていきました。
時や場所が違えども、1832年にチャールズ・ダーウィンが、「ビーグル号航海記」に書いてある情景そのものでした。その記の中に、「ここで私は、はじめて雄大、壮観なる熱帯林を見た。」と、また「その光景がどんなに素晴らしく、壮大であるかを知るには、実際に見るしかない。」とも書いてあります。
ムルでの探索は、本当に素晴らしいものでした。一番の興奮は、私の植物探索記にも書いてありますが、1890年代に発見されて、英国王立園芸協会に発表して以来、100年間生息地やその実態や生存さえ失われた過去のものとなっていた蘭の仲間であるパフィオペディルム・サンデリアナム(Paphiopedilum sanderianum)を100年ぶりに確認できた事です。
石灰岩の岩肌のくぼ地に腐植土が溜まった場所に半着生状態で生えていたのでした。面白い花で50〜80cmの花茎に5、6輪付きますが、花の部分の二本のペタルと呼ばれるものが60cm〜80cmくらい下垂するのです。あまり興味のない一般の方が御覧になったら不気味なくらい嫌がられるかもしれません。
私にとって古生物学者が生きた恐竜を実際に見たのと同じ位の感動と興奮でした。今から思うと懐かしい大きな興奮でした。
何があるだろうか?どのようなものが待ち受けているだろうか?とサラワク・ムルへの最初の旅は感動と興奮の連続でした。ですが、ボルネオでの体験の感動の旅は、この時がまだ始まったに過ぎなかったのでした。それ以後感動の体験は各地で沢山で待っていました。まだまだこれからもあるでしょう。また自慢げに話をさせて下さい!その感動を話したくてたまらなくなるからです。
しかし、ダーウィンが言ったように、「その光景がどんなに素晴らしく、壮大であるかを知るには、実際に見るしかない。」かもしれません。いつか是非、皆さん自身で確めて頂きたい願いです。(写真は、ムルの上流域です。)-
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