旅をしていると不思議だ。普段の生活では当たり前と思っていることが、どうして旅先では特別のように感じるのだろう。旅先の何もかもが、何の障害物もなしに目や心に直接飛び込んできます。
実におもしろい！本当に不思議です！

見た事もないものを見る時は、もちろんそうですが、ほんのわずかな事やちょっとした体験でも喜んだり、楽しんだり、感動したりする。旅は素敵ですね！

全てが貴重な大切な出来事になるようになるし、自分でも知らず知らずのうちに演出してしまいます。
その最たるものが、別れの時だろう！誰もが、ヒーローやヒローインでいられる。
あそこでいた自分が、あの景観が、今までいたあの時間が決して戻って来ない最後のものだ！

決して戻る事の出来ないひと時を感じる時、人は惜しむかのように感じ取ろうとする。
それがとても大事な事だ！自分はこれからも生きていこうと思う証だ！と思う。

旅の終わりは最高のドラマだ。その別れが船からだとさらに素晴らしい。
シーンと共にドラマのクライマックスだ！それを味わい知った者には、また味わいたくて旅をしたくなる。旅はいいものだ。本当に感動ものだ！

この写真も別れのシーンです。二度と戻って来ない島での滞在を、感動の時間を早くも懐かしみ声にならない声で、泣きながら「ありがとう！また、いつか帰って来るからね!本当にありがとう！」約束出来る筈もない言葉を叫んでいる。それでも良いのだろうね。

今、楽しい旅が終わろうとしている。この旅は終わりだが、旅の主役はまだまだ続けるつもりだ。時が流れ、時が過ぎていく。いつか思い出し、目に見えない力が働いて再び戻ってくるまで！旅の主役は、降りないでおこう！