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from: モトパシアさん
2020年04月22日 18時09分12秒
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クラビット高原の双峰・バトゥ・ラウィ・秘宝の一つ⑤
バトゥ・ラウィの秘宝というものがまだまだ沢山あります。前回から少しの間考えていました。全てを公開して良いだろうか?現在未だ答えが出ていません。
しかし、ある程度はお知らせしないと私に何かあるとそのまま埋もれてしまうものも多々あると思います。私にか知らないものばかりだからです。
今日は、世界中があっと驚くものの一つを今回と次回に続けて私の思いの中で構わない範囲内でお話させて頂きます。それで、その触りとなる文章をまず最初にお読み頂きたいと思います。
それは私がこのサイトに8年前の2012年2月10日に記述した「クラビット高原の珍しい植物④」です。次の様に記載させて頂いていました。
「クラビット高原はボルネオ・マレーシア・サラワク州の奥地のインドネシアの東カリマンタン州の国境付近に広がっています。この地域から西の方角に、正確に言うと西北西に僅かに離れたところにムル国立公園があります。このムルにはムル山(標高2,375m)がありやはり動植物の宝庫です。この地帯も石灰岩で出来た地域ですので、それは数え尽くせないほどの大小の鍾乳洞があり、いまでは世界中から観光客や動植物の愛好者が訪れています。
ところで、このムルは世界中の蘭愛好者を驚かせた場所です。1885年に英国のサンダー卿が派遣したフォエルスターマンによって発見された蘭の自生地なのです。Paphiopedilum sanderianum(パフィオペディルム・サンデリアナム)です。ところが、この蘭が当時のヨーロッパで発表されてすぐに消息が絶えました。北ボルネオが原産とだけで数種の品種と交配が記録されるだけで世界の舞台から消えてしまいました。
その後、何度となく調査探索されましたが、それ以後この蘭は再発見されることなく約100年間表舞台から忘れたものとなっていました。しかし、1980年代の始めこのムルで再発見されました。大騒ぎでした。当時は今ほどしっかりとした公園管理ができていませんでしたから、乱獲され絶滅寸前までになってしまいました。
それほどまでの魅力ある蘭です。この花のペタルと呼ばれる部分が長く垂れ下がり長いもので約1mくらいまで垂れ下がります。これが2本下がりますので、ある意味では世界最大の花と言えます。あのラフレシアどころではありません。
このサンデリアナムはボルネオのどこにもある訳ではありません。世界中でこのボルネオ・ムル山のある地帯しか自生地ではないのです。そう私もしばらくの間、疑いも無く思っていました。
今から15年前、そのムル山から東へ約60kmのクラビット高原の北端のサラワク最高峰山のある谷で発見しました。石灰岩が侵食された谷で、岩壁に着生した、言い換えればへばり付いたように自生していました。ここのサンデリアナムはペタルがさらに長く、長いもので約1,5mはあります。当時の私にとって古生物学者が、ジャングルで生きた恐竜のティラノザウルスに出会った感がありました。」とありました。
その地域が、このバトゥ・ラウィ山から少し離れたある谷でした。普通なら決して入り込むことが出来ない場所でした。
次回にお話しさせて頂きます。-
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