バコはサラワクにある国立公園では小さな面積です。他のボルネオにある公園はとても一日や二日間などで周れる面積ではありませんが、バコは通常の観光ならとても手ごろに一日でクチンから行って戻れます。しかし、小さい面積ながらとても変化に富み興味深くボルネオの自然が全て集まって凝縮された地域と言えば言い過ぎだろうか。
私は南シナ海に突き出たこの半島部の公園が好きです。ここでのジャングルトレッキングは本当に興味深く目を瞠るものが沢山です。動物、鳥、昆虫や植物では多種の野生ランや食虫植物のウツボカズラ（ネペンティス）などとの遭遇は楽しく時間が経つのも忘れてしまいそうです。
暑く湿気のある熱帯雨林を歩くのは慣れている私にとってそれほど苦痛ではありません。しかし、山岳地帯（標高の高い）の熱帯雨林と比べれば、やはり暑く水分が欲しくなります。ここバコのトレッキングコースは長短１６コースあります。キャンプをしながらのコースや僅か１時間で往復出来るコースなど。
数時間歩いた後、この滝を見つけました。涼しく当たり一面が滝の音が響き、何か大切なものを見つけた思いがしました。もちろん少しの間ここで留まって疲れを癒し一時の寛ぎを楽しみました。そして心を決し泳ぎも楽しみました。誰もいない空間を心地良く感じ、仲間数人とはしゃぎ回りまるで子供の様でした。
しかし、ここにいたのは私達だけではなかったのでした。何者達がいたのでしょうか？想像できますか？ジャングルは楽しく面白いですね！

クアラ・トレンガヌ沖のプルフンティアン島を紹介していますが、片手落ちですね。この沖は珊瑚礁に囲まれたそれは美しい島々が沢山あります。海の透明度も世界屈指ですし知られていない穴場的なビーチも多い場所です。
そして、その中で一番大きな島がレダンです。マレーシアの半島部の東海岸のクアラ・トレンガヌから４６ｋｍの沖に浮かぶレダン島は周りに８つの無人島が点在している南海の楽園です。大きなこのレダン島は、自然豊かな内陸部も見逃せないです。しかし二つしか整備されたトレッキングコースしかありません。他にあるのはけもの道らしきもののみ。ということは人跡未踏の自然がほとんど残っている島なのです。
レダンの海域は海洋公園に指定されているのでリゾート付近のビーチ以外は立ち入り禁止になっているので海洋内の状態もとても良いです。クリスタルブルーの輝きと透明度抜群のこの島でのんびりしてみませんか！

サバのコタキナバルのＴ・Ａ・ラーマン公園を話したらここも話さなければならないでしょう。それは、クチンの北３７ｋｍにある南シナ海沿いにあるバコ国立公園です。
サラワク州の州都であるクチンは人口５０万人の歴史豊かな町です。美しく豊かな自然とコロニアル風な建物や近代的な建物がうまく溶け合った素敵な町です。これぞボルネオ風の代表的な都市だと思います。私の大好きな町です。ここで出会った友人がいずれも素晴らしい人達でしたから町も素晴らしく思いました。ここで知り合った人達が、素敵で持て成しの精神の溢れた人達ばかりだから、この町がとても素敵に思えるのです。そして、ここに住む多くの人達が友達以上家族のように私を気遣ってくれるので私の大事な家族が住んでいる大事な町に思われるのです。私の思い入れはここで断ち切って置くとして、クチンは様々なボルネオを発見しに行く拠点の町です。
この町から北を眺めると南シナ海に突き出たサントゥボン半島から聳え立つサントゥボン山がその魅惑な姿を見せてくれます。何度もこのサントゥボンやそこにあるダマイビーチを紹介してきましたが、今回はそのサントゥボン半島から東に湾を挟んだ対岸に同じ様に突き出た半島があります。そこがバコ国立公園です。海岸のマングローブのジャングルから丘陵地の険しい地形など変化に富んでいる自然は様々な動植物を育んでいます。ボルネオにしかいないテングザルもここで出会う事が出来るかもしれません。ともかく様々な動物や生物に出会う事が出来ます。私はここで期待しているものはラン科植物とネペンティス（ウツボカヅラの仲間）でそれを目的に探索に行きます。専門的な事はここでは省き、どうしても話して置きたい事があります。
ここから見た景色はある意味世界一かも知れません。海を隔てた半島や山は息をするのも勿体無いくらい美しいです。しかも夕日の時間帯は写真のように！！です。どうですか？解説は要りませんね！

「あなたの一番好きなボルネオの都市は？」と尋ねられたら、間切れもなく「それはクチンです！」と答えます。しかし、待てよ！その答えで良いのか？自信もって言い切れるのか？と段々と揺らいでくる。シブの町は？タワウは？サンダカンは？どれも素敵な町だ。けれど西にクチンがあるなら東の横綱はＫＫ（コタキナバル）だと思う。
クチンにはすぐ北の南シナ海にダマイビーチやバコ国立公園など素晴らしい景観を持つ自然公園があれば、ＫＫにもボートで約３０分くらいのところに大小５つの美しい島々の国立公園があります。
それが「トゥンク・アブドゥル・ラーマン公園」です。ＫＫから日帰りのビーチや珊瑚礁での楽しみができ、またダイビングスポットも沢山あります。とにかく町のすぐ目の前に素晴らしい公園が、美しい珊瑚礁の島々があるのです。
その５つの島々の中でマヌカン島は、設備の整った宿泊施設のあるブーメラン形の大きな島です。島の周りの海水は写真のように透明度抜群で海水魚も豊富でビーチでの泳ぎやスノーケリング、ダイビングが思う存分楽しめます。陸上でも遊戯施設もあり島内のジャングルトレッキングも出来ます。珍しい動植物も観察できます。
それと、写真のようにここから眺めるＫＫは本当に素敵です！夕暮れ時は西の海に沈む夕日と、ＫＫの町の灯かりがロマンティックな気分にしてくれます。まさに一生の思い出と言ったら言い過ぎだろうか！

ボルネオからまたマレー半島の東海岸を紹介したいと思います。
今日はカパス島とその近くの小さな島グミア島です。マレー半島の陸地から約５ｋｍから６ｋｍの沖にありますが透明度抜群の美しいところです。
クアラ・トレンガヌのすぐ南の小さな町マランからボートですぐのところにカパス島とグミア島があります。写真のように何の開発もされてない自然豊かな美しい島です。もちろん時期が合えばウミガメも産卵にやってきます。ボートの便も便利で宿泊施設も両島ともありますのでのんびりゆったりして島やビーチで過ごしたい方には最高のところでしょう。もちろんダイビングやスノーケリングにも最適な島です。写真は飛行機から！

小さな町・センポルナからシダン、マブール、カパライ島など各島へは世界中からダイバーたちが集まります。それは当然でしょう！しかし、のんびりダイビングやシュノーケリングやビーチで過ごしたい方、自然のどっぷり使って時間の流れを忘れてみたい方には、マイガ島などのあるセンポルナ海洋公園が良いと思う。
ここでは地元住民のシーバジャウ族の生活ももっと身近に垣間見る事も出来るし何よりも混雑しないのどかな島々です。しかも、８つの島からなるこの地区全体が変化に富んでいる。
過去にもこの地区を沢山紹介しているので参考にして下さい。
写真はマイガ島です。

ボルネオ・サバの海岸や島々を訪れた人は必ず異様な集落をご覧になった経験があると思います。それは水上集落です。特に島やサンダカンからタワウまでの海岸部は水上集落を多く目にします。
特にラハ・ダトゥやセンポルナなど陸上より海上の部落が大きいです。ラハ・ダトゥの町では、沖へ沖へと海上集落が何処までも延びています。陸上から水上集落へと板の廊下が続いています。板の廊下は海上の家屋の間を縫って続いています。商店街があり市場があり、雑貨屋さんやコーヒーショップや床屋さんなどあり、なんでもありの何処までも続く広がりのある海上の町です。
住んでいる人達は、大半がフィリピン系ムスリムの漂海民族のバジャウ族かスル族の人々です。島の周りやサバの海岸の浅瀬に集落を作っています。
ところで、センポルナ沖の島にも例外となく存在しますが、ここでは、意外とあちこちに写真のような集落を形成しないで独立した海上家屋があります。見た目にとても絵になります。
胸がときめく風景が出来上がっています。

センポルナ！はて？と考える人がほとんどでしょう。それもその筈です。ボルネオの小さな町です。ボルネオの地図を眺めて下さい。ボルネオの北の部分にマレーシアのサバ州がありますね。その州の東海岸セレベス海に面した、しかもインドネシア・東カリマンタン州との国境に近い半島のトン先にあります。
フィリピン系ムスリム（イスラム教徒）のバジャウ族が人口の大半を占めています。フィリピンからの物資が多く、他の地域よりも物価が安いです。町の名前は知る人ぞ知るくらい有名ですが多くは知られていない町？ちょっとミステリアスな感じがしますか？ダイバー達ならここから有名なシパダン島やマブール島へ行くからです。
私のよく紹介しているこれから売り出しのセンポルナ海洋公園の島々もこのセンポルナを経由して行きます。
そのセンポルナの町そのものもとても趣のある町で私はとても好きです。写真はセンポルナ湾から夜のセンポルナの町を撮ったものです。町の明かりが見えますね。空に輝いているのは満月ですよ！荘です、輝くムーンライトです。カメラのレンズとシャッタースピードで太陽のようになりました。