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親父たちよ

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公開 メンバー数:62人

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from: クマさんさん

2015/01/27 23:00:04

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お父ちゃん

「じいちゃん、じいちゃん、ありがとね。」と、父に語りかけている時がある。そんな時に、ふと想う。ああ、父は私にとって父親なのに、いつの間にかじいちゃんに

「じいちゃん、じいちゃん、ありがとね。」と、父に語りかけている時がある。
そんな時に、ふと想う。
ああ、父は私にとって父親なのに、いつの間にかじいちゃんになってしまったなぁと。

幼い時から、父のことを「お父ちゃん」と呼んでいた。
幼い時はこの呼び名しかないと想っていたのに、
小学校に入ったら、「お父さん」と、友達が父親のことを読んでいてびっくりした。
「お父ちゃん」という呼び方が、何だか幼く甘えているように私は感じた。
だから、他の家では「お父さんて、言うのか」と、少年だった私は想ったものだった。

しかし、お父ちゃんは、やっぱりお父ちゃんだった。
だから、私はずっとずっとお父ちゃんと言い続けて来た。

しかし、我が子が生まれ、父が祖父となった時から、おじいちゃんと呼ぶようになった。
長男も次男も、おじいちゃんと言って、とにかくなついたものだった。
子どもは誰が自分のことを一番可愛がってくれるかをよく分かっている。
コタツにおじいちゃんが居ると、その膝の間にするするともぐりこんでいた。
父が腹ばいになってテレビを観ていると、その腰の辺りにまたがって、
次男はいつも楽しんでいたものだった。

だから、おじいちゃん、じいちゃんと、私もいつしか呼ぶようになった。

しかし、ここで眠る父には、今だからこそ「お父ちゃん」と呼んでみたくなってしまった。

恥ずかしく、照れくさいが、やっぱり呼んでみたくなり、小さな声で呼んでみた。
「お父ちゃん。お父ちゃん。」
本当はぎゅっと抱きしめたかったけど、それはやっぱり思い止まった。

ただ、細くなった白髪のその頭を撫でながら、
何度も何度も声には出さずに、「お父ちゃん、お父ちゃん」と言い続けた。

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waka たまご

from: wakaさん

2015/02/05 23:49:29

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本当にお疲れ様でした!
ご冥福をお祈り申し上げます

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