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from: クマさんさん
2006/10/26 21:23:13
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変わると言うこと
長男から反発をくらいながら、うろたえつつ私が学んできたことは、
私が変わらねばならないということだった。
同じ心をもっていた時代があったはずなのに、
私自身が父親になったとき、その時の自分を忘れる。
どれだけ親が疎ましく思った年頃があったはずなのに、
すっかりそのことを忘れているのである。
私の父はいつの間にか年を取ってしまい、
今は朝のゴミ捨てがやっとの状態である。
あれだけ騒いだ男であったが、すっかりと気落ちしてしまい、
ただぼんやりと日がな一日テレビを観ているだけの人生となってしまった。
イライラとして当り散らしていた時期もあるが、
最近そのイライラの影も薄くなった。
小5の次男とは対等にやりあっているが、
中3の長男からはかえってかわいそうに思われている。
夜になると一人で布団に入って寝てしまう。
それでいて、夜中に起きてテレビを観ている。
しかし、私の父は私のように若かった時代が確かにあるのだった。
時間は全ての人間には平等である。
今年の正月に妻の父が亡くなり、
4月には妹の旦那の父が亡くなった。
しかし、みんな昔は私と同じく若かったのである。
私も知らぬうちにこの年になってしまった。
山小屋の森田さんと語り合ったことは、
人間は最後は死ぬことが決まっているということだった。
時間が流れることも平等なように、
老いることも、
死ぬことも平等なのである。
一生とはよく言ったもので、
たった一回の人生なのだ。
私は長男と次男と出会い、おかげさんで父親となった。
初めてのことでうろたえて、
長男とはよく強い口調で対決をした。
その後は、苦い後悔もあったが、
彼の方が大人になって忘れてくれた。
何が言いたいのか自分でもよくは分からないが、
長男のおかげで私は父親として勉強する機会を与えられている。
それにはやっぱり感謝ではないだろうか。
いつまで家族6人で一緒に生きられるのか分からない。
それは、神ののみぞ知るであるが、
家族で生きることで、変わる機会が与えられていることにも感謝である。
父は、老いた。
母も、老いた。
私も年を取った。
子供は大人になりつつあり、私を越えようとやっきである。
自転車に乗ってゴミを捨てに行く父の後姿を見て、
若さを取り戻してやれぬことに悲哀を感じる。-
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