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親父たちよ

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  • from: クマさんさん

    2006/11/06 17:46:15

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    無常観の中から

    一週間で東京ニ往復。
    どこにも寄らずに、通夜と葬儀だけをすませて帰ってきた。
    くたくたに疲れていた。
    70〜80才の父や母、叔母たちとこうして旅行できるのは最後であるかもしれない。
    何だかそんな時の無常をひしひしと教えられた旅であった。

    東京の従兄弟たちにとっては浦島太郎のような話である。
    10年前に会ったままの印象なのに、
    お互いが違って見えたからである。
    いつの間にか年を取ったのではなく、
    私たちは知らぬ間に平等に年を取っていたのである。

    亡くなったおじさんは、生涯現役の八百屋であった。
    今年の春まで店に出ていたそうだ。
    足を痛めて、歩けなくなってしまってからばたばただったそうだ。
    そのおじさんも気持ちだけは50代の息子には負けていなかったはずである。
    父親から見たら、たとえ50歳であろうとも、子供には変わりないのだから。

    ああいつか私も父と母とも別れねばならぬのだなぁ。
    そんな現実と向かい合う旅でもあった。
    それは、父と母には違った意味でもっと切実な寂しさと孤独感だったかもしれない。
    自分の死は、すぐそこまで来ていると感じるからだ。

    私はこれからどんなにたくさんの人を見送っていかねばならないのだろうか?
    もしかして私が先だったりして・・・。
    しかし、そんな親不孝は止めようと思っている。
    禁煙も減量もそのためなのだ。

    別れの日が必ず来るから愛しく想われるのではないだろうか。
    それは、年寄りだけでなく、
    子供たちに対しても同じである。
    どんな事故に巻き込まれるとも限らない。
    それが一つの現実である。
    朝は元気に挨拶しても、帰りには人間分からないものである。

    仏教の基本には、その無常観が存在している。
    だから、祈るのである。
    だから、人を愛するのであろう。
    欲望で目がくらんでいる間は、
    愛しい家族も憎しみの対象となり、いがみ合い、ののしりあうだけである。

    終わりがあるのだ。
    お別れが来るのだ。
    さてどのように布施ができるか。
    私自身いつも息子から試されている。

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