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親父たちよ

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  • from: クマさんさん

    2006/11/09 05:46:24

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    親父の本音

    思えば2年前の今頃だったかな。
    親父たちが初めて山小の図書室に集まったのは。
    初対面の親父たちが、それぞれの思いを抱きながら集まり、
    その時、自己紹介の中でその思いが語られた。
    人は人それぞれで、その人でなければ分からない思いがあるが、
    その思いには不思議と共感ができ、思わず応援したくなった。

    自分のことを語るとき、その話を聞いた相手は、
    語られた話の中に自分を見るのだ。
    こんなことで悩んでいます。
    その話は「へーそうか」と他人事ではなく、
    何だかいつも自分の問題と比較しながら聞いている。
    夫婦・親子・嫁姑は、永遠の文学のテーマだと言った作家がいるが、
    同じ時代の人生を生きている私たちは、
    そんな本音を語れる場を求めているのではないだろうか。

    本音は、真実を明らかにする。
    本音は、時には共感と同情と出会う。
    本音は、同志を募る。
    本音は、それ自体で問題の解決の糸口となる。

    そこには必ず迷いがあり、弱さがある。
    ジェンダーの思想がある。
    男だから弱音を吐くな。
    男だったら強く生きろ。
    それは社会的な存在として社会で認識された男性の役割である。
    社会においては男は本音を出し難い。
    弱さを見せれば、評価が下がり、競争から落ちこぼれると不安になるからだ。

    しかし、あの夜の図書室では、屈強な親父たちの心の脆さが見えていた。
    「娘との会話に悩んでいます」
    「子供にどうかかわっていったらよいのか分かりません」
    「父親としての自分が子供からどう思われているか不安です」
    それぞれが社会の中では責任のある中堅的な立場にある男たちが、
    ここだけはいいかなぁと、場の雰囲気の中で「本音」を話す。

    それは、ある人たちから見たら、
    「えっ、こんなに悩んでいたの」
    「どきっ、人は見かけによらないね」
    そんな意外な真実と出会えた瞬間かもしれません。

    でも、いいのです。
    男は、弱いのです。
    男は、悩んでいるのです。
    男は、つらいのです。

    何で突然こんなことを書いたかというと、
    実は、昨日行った床屋さんのせいである。
    そこのお嬢さんは、
    大手の出版社から発行される少女漫画に定期的に作品を掲載されている人だった。
    これは内緒だから絶対他言しないでほしいのだが、
    山ノ下にプロの漫画家が居るのである。

    彼女の作品が認められ、月刊誌にデビューすることになった。
    そのために、東京で編集会議があったそうだ。
    その時、彼女が編集長から厳しく言われたことは、
    「空想の世界ではなく、自分を描け」ということだったらしい。
    彼女には本当は書きたい世界がある。
    今はその書きたいものが何であったか自分で模索している時間であった。

    私は、それは自分自身がこれまでの人生で
    体験したことではないかと、彼女の母親に話した。
    自分が感じた辛さ、悲しさ、苦しさ、そして少しの喜び。
    24歳の夢をもって努力してきた自分の姿こそ、
    独自で普遍的なストーリーとなるのではないかと思ったからだ。
    その語りは、独自であってもきっと共感と感動を呼ぶものとなると思っている。

    なぜならば、「本音」で書かれた世界であるからだ。

    親父たちの「本音」
    その時、ふと思ったことが、この掲示板のことだった。
    ここにこの掲示板の意味があったのだと、改めて思った。

    あの山小の夜のように、
    もっともっと親父たちの「本音」が聞きたいものだ。

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