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親父たちよ

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  • from: クマさんさん

    2006/12/15 22:54:07

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    息子にとっての親父とは

    今夜は妻の飲み会のため、
    恒例の金曜日夜の映画には行けなかった。
    こんな日こそ早く帰って得点をかせがねばならないのである。
    ちょっと厄介な問題が起こり、
    少々めげている私である。
    時間をかけて、根気強く対処しようとは思っているが、
    なかなか思うように行かないことが現実である。

    息子から尊敬される親父とは、存在するのだろうか。
    そもそも親父とは、息子から煙たく思われる存在なのだ。
    なのに息子から「僕は、父親を尊敬しています」と言われる父親に、
    私は会ってみたいと思っている。

    私は私以上でもなく、私以下でもない。
    私は父を父親として見つめて育ち、父親という存在を学んできた。
    父はN鉄鋼の鋳造の検査課で、凄腕の検査士として職人をまっとうした男だった。
    本当に人生いろいろを親父から見せてもらったが、
    実は、ここだけの話であるが、
    私は密かに仕事人としての父親を私は尊敬していたのである。

    父の夢は、私がエンジニアになることだった。
    私は一時はその道を志望したが、
    途中で断念をした。
    そもそも数学が大嫌いで、文科系まっしぐらをまっとうした。
    紆余曲折、こんなにも屈折していいものかと思うほど曲がってしまった私だった。

    それなのに、大宮工場に出張になると、
    夜に私の安アパートを何の前触れもなしに訪ねてきた。
    当時、私の部屋には電話もテレビもなかったのである。
    そんな時、一緒に食べた江戸前の寿司の味が忘れられない。

    今は5回の脳梗塞から復活して、文句ばかりの爺さんになってしまった。
    立ち上がるのにも難儀して、歩くときに腰が曲がっているのは悲しくなってしまう。
    あんまり煩いから、私も怒鳴ってしまうこともある。
    悪いなぁと後では反省するが、
    感情的に許せなくなってしまうのである。

    しかし、心に残った父親であるから、
    どんなことがあっても、大事に大事に思うのである。
    一日でも長生きしてもらいたい。
    そんな息子の願いを知らずに、
    今夜も悪態をついて、孫や息子から疎まれている。

    親父とは何であるか。
    それは、息子と暮らす間は、私自身にとっては解決の無い命題であるようだ。

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