サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。
-
from: クマさんさん
2009/04/15 05:45:45
icon
テレビ寺子屋 Ⅱ
「お母さんは疲れたから、貴方のいいようにしなさい」
「もう高校生なんだから、自分で考えなさい」
「お母さんは、もう貴方のことなんか心配しません」
この言葉は、親から子離れしているように聞こえるけれど、
本当は子捨てをしている言葉なのだそうだ。
子供の言葉は、反対なことが多い。
「煩い」「来るな」「放っといて」「入らないで」
その言葉とは裏腹な、
その言葉を発した子供の真意とは何か。
それを耳と目と心で受け止めてやれるのが親なのだ。
「煩い」・・・「私のことを信頼して、しばらくは見守ってください」
「来るな」・・・「やっぱり声をかけてくれると安心するよ」
「放っといて」・・・「もっと心配してよ。同じ目線で・・・」
「入らないで」・・・「分かって。でも、命令しないで」
カウンセリングの研修で忘れられない体験がある。
前にここでも書いたことがあるが、
二人で傾聴体験をしていたときのことだった。
設定は「反抗期まっさかりの中学生」
「とても不機嫌で、親なんかに絶対話さないぞ」と黙って下を向いている。
まず、パターン1の親の態度は、徹底的に彼の心に干渉する親である。
「あんたさ、そんなことでいいと思ってんの」
「ちゃんとしなさい。なによその態度は」
「やることをやってから、一人前のことを言ったら」
「黙ってないで、返事しなさいよ」とか、とか。
どのうちでも親子で喧嘩する時の親の常套句である。
パターン2は、全くその反対である。
親は、ずっと黙って子である私を見ている。
黙っている。黙っている。
そして、
「朝ご飯、ちゃんと食べた?」
「最近何だか辛そうで、お母さんとても心配だよ」
「大丈夫?」
そして優しく肩に手をかけて、また黙っている。
そこには言葉以上の言葉がびんびんと伝わってくるのだった。
それでは、子としての私の反応はどうであったか。
パターン1の時は、はっきり言って「ムカツイタ」
腹が立ったし、頭に来たし、煩いと思い、心を閉ざした。
何も聞かない。何も聞きたくない。
思わず「煩い」「来るな」「放っておいてくれ」
「お前なんか、親とも思っていない」と叫びそうになった。
それでは、パターン2はどうか。
これは夫婦で役割分担して実際にやってみるとよく分かる。
泣きたくなるのだ。すまないなぁと思うのだ。
そして、心配してもらい、優しくされて心がじーーんと来るのである。
心配かけてごめんね。でも、今はしばらくそっとしておいてね。
そんな気持ちすらなってくるのだ。
つまり、反抗期の子供の言葉の裏の気持ちが素直に表出されるのである。
親離れは、子供の方からしてくれるのだと私は思う。
子捨てを、決して親からの子離れと考えないことなのだ。
「聴く」という字には、耳があり、目があり、心がある。
その上にどうして十という文字が乗っかっているか、
それには深い意味があると思う。
「親」という漢字には、木があり、立つがあり、見るがある。
親とは子供の成長を何時までも何時までも遠くから見守っている存在なのだ。
それは、子としての親に対する願いであるかもしれない。
子供の心の声を「聴く」「親」でありたい。
「これでいいのだ」バカボンのパパより-
サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。 - 0
-
サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。 - 0
icon拍手者リスト
-
コメント: 全0件