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親父たちよ

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  • from: クマさんさん

    2009/07/15 05:28:07

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    東京の叔母のこと

    今日、母と叔母たちは東京に行く。
    82歳の母たちは、姉である叔母に会うために日帰りであった。
    叔母は、施設に入院している。
    本人は、家に帰ることを希望しているが、
    その息子たちが許さないのだった。

    四男は、実家の下で蕎麦屋を営んでいる。
    ただし彼は心の病になってしまった。
    妻ともうまく行かず、
    彼も入院している。
    店は、妻がしきり、
    いつの間にか、
    叔母が暮らしいてた実家も彼の名義に変更になっていた。
    そして、改築。
    叔母の帰る部屋がなくなってしまった。

    三男は、とにかく金であった。
    実家の八百屋に勤めているが、
    不満ばかりのようである。

    次男は、長男に代わって八百屋を切り盛りしてきた。
    4人の女の子を叔母に育ててもらった。
    とてもとても大切な「ばぁちゃん」なのである。
    八百屋は、3階建ての住居を兼ねた店舗である。
    その店は、亡くなった叔父と叔母とが懸命に続けて来た店だった。
    その店の権利を次男が引き継いだ。
    東京の白金台である。
    資産は相当な額になる。
    しかし、この次男も叔母の面倒は見ないとのことだった。

    叔母は、90歳になろうとしていた。
    私は、東京時代とても可愛がってもらったものだった。
    貧乏学生の私は、遊びに行くと晩飯と小遣いとをいただいた。
    そんな叔母の境遇が、かわいそうでたまらない。

    人間、懸命に生き、家族を守り、孫たちまでも育てたのに、
    その結果、姥捨てのようにして施設に送られてしまう。
    「金」と「欲」が絡むと、
    こんな非情なことも、親子ですら出来てしまう世の中なのだ。
    叔母は、孤独である。
    話し相手もいないらしい。
    日に日に弱って行くと、従姉妹が電話で知らせてくれた。

    「金」と「欲」は、家族には持ち込まないことである。
    我が家のようにそれがない家は、安心なのである。
    せめて、「奪い合う」のではなく、「分け合う」家族でありたいものだ。
    そちらのほうが、ずっと仲良く、笑顔で暮らせるはずだ。

    東京の叔母のことを想う。
    何だか現代の家族における老人問題が見えるようで、
    寂しい気がする。
    「いずれ行く道・・・」なのかも知れない。

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