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親父たちよ

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  • from: クマさんさん

    2009/07/17 05:41:04

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    高い授業料

    水曜日に、車をぶつけられてしまった。
    初めは何が起こったか、全然自分でも気づかないものだ。

    ごみ捨てが私の仕事だ。
    そのゴミ袋を家に忘れてきたことに気づいた。
    私は、急いで家に戻った。
    ある駐車場のカーブを左に曲がった時だ、
    「ガツン」と緩い衝撃があったので、ブレーキを踏んだ。
    左を見たら、灰色のセダンが、
    私の車の左後部座席にくったたっていた。
    「何じゃ、これは」まったく予想だにしない世界である。

    叔母さんが降りてきて「すみません」と謝っている。
    彼女は周りを車で囲まれて、
    全く見通しのきかない状態で、勇敢にもバックで駐車場から出てきたのだ。
    その無謀なことに呆れると同時に、
    ゴミ捨てのゴミを忘れた不運を呪ってしまった。
    人生、その一歩先には何があるか分からないのだ。

    トラブル・チャンスとしよう。
    まず、警察に叔母さんから電話をしてもらった。
    次に、保険会社へ連絡し、対応の段取りを聞いた。
    相手の叔母さんは、幸か不幸かご近所の人だった。
    仕事場に電話して、事故に遭い、遅れることを上司に伝えた。
    この夏一番の猛暑日の朝だった。

    警察官2名が自転車で登場した。
    親切な対応だった。
    免許証・車検証を調べ、状況を図に描いた。
    年配の警察官は加害者の叔母さんへ、私は若い本官の対応だった。
    後で、二人の証言はすりあわされるのだろう。
    これで事故証明が降りる。
    ここでは絶対に当事者同士でお金の話はしてはいけないそうだ。

    職場では、保険会社から何回か電話があった。
    相手方の保険会社との交渉に入ったこと。
    判例によって8対2の対応となるということ。
    相手方は、全額負担は申し出ていないこと。
    受け入れ先の自動車会社からは、
    代車が10日後なら準備できるとのこと。
    私はそんなに待てないので、木曜日に取りに来てもらうことにした。
    つまり、この三連休をはさんで十日間は車なしの生活なのだ。

    一つの小さな事故は、これだけの大変さを私に感じさせた。
    しかし、当事者の叔母さんからは、
    その夜謝罪の電話一本もなかった。ここで被害者は心象を害すのだ。
    これだけの迷惑をかけたのだから、
    どうあろうとも謝ることが筋なのだ。

    しかし、トラブル・チャンスである。
    私はあることを想像してどきっとなってしまった。
    もし、水曜日の朝、私が二日酔いで運転していたらどうなっていただろうか。
    きっと酒臭い私は、酒気帯び運転の現行犯として逮捕されたかもしれないのだ。
    そう思うと、背筋に冷たいものが走った。

    自分では大丈夫と思っていても、
    こうしたもらい事故は想定されるのだ。

    ある意味、この叔母さんには感謝しなければならないかもしれない。
    しかし、授業料はいつも高くつくのである。

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