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from: クマさんさん
2009/07/28 06:11:42
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人知れず、懸命に咲く
昨日、雨の中で中学校サッカーの県大会があった。
私と妻は、応援に聖篭のアルビレッジに駆けつけた。
すると、そこには懐かしいアズーリ時代の保護者がたくさん応援に来ていた。
時にはどしゃ降りの雨の中、
応援の次男たちはびしょ濡れになっていた。
試合は、終了間際の劇的な逆転ゴールで一勝した。
これだからサッカーは、笛が鳴るまで分からないと言われるのだ。
とにかく中学生のレベルが上がっていることが感じられた。
そして、一人一人が自分の役割を果たそうと必死なのだ。
拮抗した試合では、ミスが相手の得点に直結する。
まさに球の取り合いが、サッカーなのだ。
アルビのグラウンドでは、サブチームが山形と練習試合をしていた。
ジウトンが居た。田中もいた。若手を中心に必死になってボールを追っている。
レギュラーとして活躍できるのは、ほんの一握りの選手なのだ。
その選手となるために、ここでも必死に球の取り合いをしていた。
二試合目のT中学の応援がすごかった。
部員百名とも言いわれている。
グラウンドの横にずらりと生徒たちが並び声援を送っている。
つまり、ピッチに立っている11名は、
ここから選ばれた精鋭なのだ。
それに対して我がY中は、半分が2年生の布陣で臨んでいる。
壮絶な戦いとなった。
結果は、先取点を取りながらコーナーから同点に追いつかれ、
まさに終了間際に1点を入れられ、涙を飲んだ。
選手は涙を流し、うつむいて、応援団に挨拶に来た。
私も熱いものがこみ上げてきた。
県大会での彼らの夢はここに終わった。
しかし、控えにしろ、ただの応援団にしろ、
試合に出ているメンバーよりか、
その選手を支えているメンバーの方がはるかに多いのである。
私も人生においては、控えであり、選手として選ばれることが少ない男であった。
そう言えば、それといった光を浴びたことはなかったようだ。
雨の中、声を枯らして声援を送っている次男たち。
百人の部員の中でもサッカーを続ける生徒たち。
いつ呼ばれてもいいように直向に準備するアルビの若手選手たち。
実は、ピッチの影には、
そのピッチでの熱戦を支えている多くの12番を付けた選手がいるのである。
私自身がいつもそうであったように、
本当はその試合を支えているのは、
目立たないが仲間としてピッチの脇で声援を送り、
レギュラーがオフの日に練習試合をやっている、
彼らこそ、大切な存在であるのだと、私は改めて感ずることができた。
目立たず、人知れず、それでも懸命に生きる。
野原に咲く野草や、高嶺に咲く花のように、
誰にも知られずとも、静かに一人花を咲かせる。
ある意味、それが無名な人の人生ではないかと、
雨の中試合を観ながら私は考えていた。
無名の人生。
そう言えば、昔、楽天の野村監督が、
自分と長島とを比べていいことを言っていたよなぁ。-
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