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from: クマさんさん
2009/08/24 05:48:53
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当たり前の生き方
日本文理の快進撃が止まらない。
家族四人でテレビに釘付けであった。
9回の表1点を入れられた後、
アウトを取った瞬間、きっと新潟県中が歓喜だったはずだ。
決勝進出。新たな歴史が刻まれた。
その歴史の舞台である甲子園のアルプススタンドに友人が居た。
彼は昨日大阪に泊まり、決勝戦で応援する。
彼の息子は、高三である。
野球部ではないが、
こんな親孝行の舞台を用意していた。
羨ましい話だった。
人はそれぞれ、違っていいのだ。
時には人と比べ、人の方が羨ましく思うこともある。
でも、人は人、自分は自分。
そんな当たり前のことを当たり前に生きることが大切なのだ。
蒲水先生のお見舞いに、母と一緒に白根の病院へ行った。
突然のお見舞いに、先生はいたく驚いた様子だった。
そして、本当に感激し、喜んでもらえた。
脳梗塞のため右手と下半身に麻痺が残り、
ベットの横には車椅子が置いてあった。
体を起こすのも大変な作業である。
言葉はよく聴き取れなかった。
先生はそれでも不自由な左手の中指と人差し指の間にサインペンをはさみ、
自作の広告の裏のメモ用紙を使って筆談で話してくれた。
先生と昔の話をすると、
「懐かしい・・・」と言って涙を流した。
長男の名前を覚えていてくださり、
「○○君、頑張れ」と震える文字で書いてくれた。
私が送った50枚近くの絵手紙も大事にとっていてくれた。
ありがたかった。
「食堂に私が書いた書がある」と言う、
車椅子を押して食堂に行くと、
その掲示板に先生の書が飾ってあった。
寿・幸福・笑顔・努力する人・強い絆・大丈夫。
たどたどしい筆遣いで書かれたこの書に、
何だか私は圧倒された。
障害のある書家の先生が、
病院での車椅子生活の中で、見つけた当たり前が、この言葉なのだ。
私は、幸せだよ。
私は、いつも笑顔で暮らしているよ。
私は、努力は怠らないよ。
私には、強い絆で支えてくれる弟子と仲間と家族が居るよ。
だから、私は大丈夫。
負けたなぁと、いつも思う。
この先生の当たり前の生き方に、
私と母とは励まされて帰って来た。
先生は、きっと人を羨むことをしないと思う。
先生は、今の自分の当たり前の中に充足して生きている。
それは、悔しく、涙を流すことも、死にたいと思うこともあったと思う。
でも、5〜6年の病院での生活の中で到達した境地が、この言葉なのだ。
当たり前に当たり前を生きる。
これが幸せのための一本の横棒なのではないかと、
私は帰りの車の中で考えていた。-
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