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親父たちよ

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  • from: クマさんさん

    2010/03/11 06:13:36

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    東京の叔母


    父のことを東京の87歳の叔母の見舞いに誘っている。
    しかし、絶対に行くとは言わない。
    「俺が行ってどうなるんだ」
    叔母は若いころから、父のことを心配し、
    彼が東京に行った時、どれだけお世話になったか分からない人だ。
    父も会いたいに決まっている。
    叔母は独り、介護施設に入っている。

    先日、母と叔母たち(平均年齢80歳)が叔母のお見舞いに行った。
    とにかく母たちの来訪を心待ちにしている叔母だった。
    自分の家に帰りたいと何度も言っていたそうだ。
    しかし、三人の息子は、誰も叔母のことを引き取ろうとはしなかった。
    今は財産分与のことで反目し合っている仲である。
    叔母には、自由になるお金もないとのことだった。

    東京の白金台の八百屋に嫁いだ。
    それからお店を切り盛りしながら4人の息子を育てた。
    伯父が兵隊に徴用された時は、独りで赤ん坊をおぶっての仕事だった。
    どれだけ苦労してこの店を守って来たか・・・。
    叔母の腰は60代ですっかり曲がっていた。
    それでも、いつもいつも笑顔を忘れなかった。

    ある雑誌の女優のエッセーに叔母のことが載ったことがある。
    「昔はきっと美人だったであろう、八百屋の女将さんの笑顔に救われる」
    しかし、その人は、今は独りで介護施設のベットの上なのである。

    私は、父と母と暮らしながら、
    老いるということを日々目の当たりに感じている。
    父は、一日炬燵の中である。
    ここ2〜3年間は、めっきりと弱り、「引きこもり」の状態である。
    意欲がなく、体を動かすことが難儀で、ただぼーっと生きている。
    生き甲斐を感じているのかどうかも分からない。

    人は、老いるのである。
    人は、弱るのである。
    その時、叔母は一人ぼっちでの介護施設である。
    父と母とは、家族と共に生活している。

    生きるとは、若いころは絶対に分からないものだが、
    「老いる」ことを視野に入れて人生を考えるべきなのだと、
    この高齢化社会の真っただ中にあって真剣に考えている。

    それにしても、独り暮らしの老人たちはどうしているのだろうか。
    その保護と支援こそ、政治の仕事なのではないかと思っている。

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