サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。
-
from: クマさんさん
2010/03/14 18:17:38
icon
この映画に惚れました。
「新潟しゅわる映画祭」に行って来た。
「あぜみちジャンピンッ」名画だった。
私はここで泣くのか。そのまま泣いた。
すがすがしい涙。
それでいいのだ。
説明すると本質から遠ざかるので、
ただ言いたいことだけ言う。
西川文恵監督、貴方に惚れた。
六日町の八海山をパックにした田園風景に乾杯。
そこでヒッポップに青春を賭ける女子女子中学生に完敗。
その直向きさ、健気さと、一途さに、感謝。
そして、主演の大場はるかのあるがままの素直さと美しさ。
最後のコンテストでの、涙の踊り。
これって、名画だよね。
あのスローモーションと母親の涙と、
彼女のゆるやかな踊りとに、この監督のポリシーを観た。
なんでこんなに泣けるのか。
この映画に昨日から私が問い続けて来た、ドラマの答えがあると思った。
定番なんだけれど、それが映画の本質なんだよね。
私が、不覚にも泣いたシーン。
手帳を通して彼女がいじめられるシーン。
ただ、そこで読まれている言葉に真実がある。
「独りじゃないんだ」
聾の妹をかばって足に怪我をした彼女。
「私は、妹のことをみんなには言えなかった」
その告白のシーン。
音が消え、合図が見えず、ソロを踊れなくなってしまった彼女。
仲間たちが応援するが、音の聴こえない彼女にはリカバリーする術がない。
後ろに下がり、戸惑い、絶望する彼女。
そこに、彼女をいじめた女の子が彼女の前に立ち踊る。
他の仲間たちは、スピーカーをステージの前に運び出す。
「彼女は、独りではない」
私の体は震えた。
ドラマで行き詰っていた私は、この映画でドラマを観せていただいた。
「あぜみちジャンピンッ」
映画を志す独りして、けっして忘れない映画となった。
しかし、この映画を上映できないのである。
出来上がった名画も、上映するためには「金」がいるのだ。
日本の映画の興行システムの異常さであろう。
西川さん、私は貴方と貴方の映画に惚れました。
ただし、「金」はないので、
ここで、お願いです。
この映画日本全国、つづ裏裏の映画館で映画館で上映しましょう。
それもハイビジョンの画像で。
この映画こそ、今こそ上映すべき映画なのです。
こんな日本の片隅の一隅の男が、心底この映画には惚れました。
コメント: 全0件