お盆の休みを早めに取った。おかげで今日はお休みだ。
しかし、寝不足。寝不足。とにかく腹が立って眠られなかった。

ある○○教師の業者に来てもらった。
とにかくこの夏休みから本気モードにならねばと、協力を要請した。
すると、馬鹿丁寧な中年の男と女が我が家にやって来た。
ちょっとだけ次男の勉強を見て、妻と契約の相談に入った。
驚いた、60ページくらいのプリントが入った分厚いバインダーを示し、
この教材を使わなければ教えられないと言う。
いくらですかと聞くと、英語は上下2冊で7万円だそうだ。
このどこにでもある問題集が2冊で7万円。
それが5教科ならば、35万円である。
しかし、ただ今セール中なのか、26万円にしますとのことだった。

事前の連絡では、このプリント教材については、全く料金では触れていない。
これは、○○商法と同じ手法ではないかと、腹が立って来た。
人の弱みに付け込んで、この教材でなければ、高校合格は無理だ。
この教材がなかったら、学生は何を教えたらよいのか分からない。
残された短い期間で、効率よく教えるためには絶対に必要です。
とにかく、私ではなく、妻を説得するためにあの手この手なのである。

教育を食い物にする。
何だかとても許せなかった。
その男は、個人的にいろいろな先生を知っているとか、
どこそこの子どもは私たちの生徒で、どこそこの高校に入ったなどと言っていた。
「お父さん、このプリント教材、いったいいくらの価値があると思いますか」
ズバリ答えた。「2000円かな。バインダーの値段を含めて。」
それを35000円で売ろうとしていた二人は、呆れて、絶句していた。

こんな話を聞いたことがある。
英語を習いたくて個人レッスンを頼みに行ったところ、
100万円もする教材を買わされた。
だだ学習内容の説明を聞きに行っただけなのに、
いつの間にか何十万円の契約を交わされてしまった。
消費者相談センターには、そんな苦情が寄せられていると聞く。

私は、そんな手合いを我が家に呼んでしまったのだから、
もっと情けない状況なのである。
教材は必要だろう。それも個に応じたものならば、特別な教材としての付加価値は存在する。
しかし、どこにでもある練習問題のプリントを7万円で売りつけようとするその根性が許せないのだ。
「この教材は、新潟市の高校受験に合ったものだ」と言いながら、
全国レベルで展開されているその同じ教材はどの県でも使われているしろものなのだ。

さてさて、何事もよく確かめてから話を進めるべきなのだ。
そして、話は絶対人任せにしないで何人もの人で聞くことである。
向こうは必ず複数の人数で来る。
それを、奥さん一人で対応していては、絶対納得させられ、契約してしまうことだろう。
教育業者にも警戒する時代になってしまったのだ。
何が悲しいと言って、この教育で金を稼ごうとする輩や、
人の弱みに付け込んで暴利を貪ろうとする輩の存在が許せないのだ。

腹が立って、夜中の3時まで寝られなかった。
もし、それ以降もアプローチがあったら、
即、消費者相談センターに私が駆けこもうと思っている。