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親父たちよ

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  • from: クマさんさん

    2010/09/15 05:56:03

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    祭りの太鼓

    末広連合の太鼓とかかわってから、早くも12年余りとなる。
    ただ今19歳の長男が小1の時からだ。
    彼が太鼓を叩きたいと言い出し、町内の人にお願いして入れてもらった。
    まだ小さかったため、太鼓を見上げて叩いていた。
    独特のリズムがなかなか叩けず苦労したが、
    それでも彼は練習を続けた。

    その頃の練習場所は、日東紡績近くの倉庫だった。
    係のHさんが7時になると灯りを点けて、太鼓を準備する。
    子どもたちは、自転車であちらこちらから集まって来た。
    自転車の置き場所に困るぐらい、今から考えるとすごい人数だった。
    私は長男の付き添いとして、練習に参加した。
    何も教えられなかったが、子どもたちに声をかけ、
    ぐんぐんと上達する姿を見ていることが嬉しかった。

    宵宮では、初めは太鼓の横を一緒に歩く一般参加者だった。
    そのうちに、長男が叩く太鼓を押す人になり、
    次男もこの太鼓に参加するようになってから、
    いつの間にか一番太鼓の担当になった。
    十年前、私はまだ40代の前半だった。
    祭りのお歴々の役員も、まだまだ現役で威勢がよかった。
    とにかくガンガンと酒を飲み、祭りへの燃え方は半端ではなかった。
    その頃、山車作りには職人たちが集まり、2週間以上かけて制作していた。

    当時、私がかかわっていた子どもたちが、既に成人になり、
    結婚し、家庭をもっている子も中にはいるようになった。
    春と秋の二回のお祭りだが、
    そこに参加することで、地域の人たちとしっかりつながっていることの確認ができた。
    一年一年人は、年をとる。
    私の髪も白くなり、我が偉大な町内会長は鬼籍に入った。
    今、連合の名前が変わり、大山・末広連合会となり、
    世代交代が行われている。

    月曜日に久しぶりに太鼓の練習に行った。
    私が太鼓を教えた子どもたちの次の世代が参加していた。
    あの頃の長男や次男のように、真剣な顔で撥を握り、太鼓に向かっていた。
    「タンタンタンタタン」このリズムがなかなか難しい。
    タイヤを叩き、何十回と繰り返し教える。
    そのうちに教える私も汗をかく。
    1年生だろうか。小さな男の子が、にこにこしながら練習していた。

    この子たちは、あの頃の長男のように太鼓と出会った。
    そして、地域の叔父さんや叔母さんに囲まれて、太鼓の練習を続けていた。
    本番はこの土日である。
    太鼓を叩きながら、町を練り歩ける幸福感は、何とも言えないものがある。
    一体感と高揚感とでも言うのだろうか、
    多くの大人たちから声をかけられ、褒められたり、叱られたりする。
    酔っ払ったいろいろな大人の姿も観察できる。
    大人とは、馬鹿で間抜けで面白い存在なのだ。

    長男たちが祭りから離れてから、私が一番太鼓を叩く人になった。
    祭りの日は、酔っ払いのへんな叔父さんに変身する。
    今年は、母のために叩き続けたいと心で想っている。

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