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from: クマさんさん
2010/10/19 05:53:53
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迷える親父
目標が変わると、人も変わる。
フルマラソンが自分の目標になることで、LSDは当たり前になった。
休日の走りは、10キロ1時間を目指す。
日曜日には、じゅんさ池から飛行場の平和台を経て、牛街道を走って帰って来た。
自転車で走っても大変な距離を、この二本の足で走って帰って来るのだ。
やはり、速いランナーに追い越された。
カモシカのようなしなやかな足と、スレンダーな肉体だ。
私は、クマのようにどしどしと音を立てて走っている。
そのランナーが遥かかなたに点になるまで追い続けた。
海浜公園を過ぎる辺りから絶好調な走りとなった。
走り出してから40分以上たった頃だった。
体と気持ちが軽くなり、スピードを上げても苦しくないのだ。
自分で自分の心臓を心配しなくてはならないほどピッチがあがる。
それは、苦しい自分との戦いを30分以上やった後訪れるものだった。
「苦しい」というより、「楽しい」のだ。
すでに7〜8キロになろえというのに、もっと走れる気分になる。
走り出して20分間は、辛く、難儀なばかりなのに・・・。
不思議なもので、人間の体はそんな風に創られているのかもしれない。
高い目標を掲げる。
苦しみを乗り越えて歓喜が至る。
LSDをやって私が学んだことだった。
しかし、どうも次男は反対を行くらしい。
そのことを、昨日の夜、妻にはっきりと表明したそうだ。
受験する高校のランクを下げる。
勉強はちっとも楽しくないので、大学への進学は考えていない。と。
高校では部活をやらないとも言っていたそうだ。
妻は、ショックだった。
私は、どうアドバイスすべきか考えた。
親父として、今は出番だとその時思った。
では、「自分の将来を考えろ。」と言って、
忠告しても彼の決意が変わらないことも知っている。
一度決めたら梃子でも動かぬ頑固な彼だ。
また、これは彼から聴く初めての自己主張でもあるかもしれない。
親父は、そんな彼の気持ちが痛いほどよく分かるのだ。
「親の言う通りには生きません。行きません。」
その答えにあたふたとして、何とか思いとどまらせようとしている親父にとって、
その思いとどまらせる理由が、
「世の中そんな甘くはない。」や「後できっと後悔するぞ。」では説得力がないのだった。
やはり、彼の人生は、彼のものなのだ。
その選択に対して、親の欲得や一方的な願いを押しつけるのではなく、
「そうか。そうすることにしたか。ガンバレや。」と言える親父に私はなりたい。
しかし、迷える親父は変わらないのだ。
「世の中」を取るか。「その子」を取るか。
私は、厳しきLSDの中で五日間で2.4キロ減量できた。
しかし、日曜日に劇団のスタッフの飲み会の結果2キロの増量となった。
厳しさの中で鍛えた結果と、安きに流れた結果とは、
この体重の変動を見て明らかなのだ。
次男にどのようなアドバイスをしたらよいのか。
迷える親父である。
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