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親父たちよ

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  • from: クマさんさん

    2010/12/11 06:13:08

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    岡田監督という人間

    昨日、県民会館で妻とサッカー全日本の前監督の岡田さんの話を聴いて来た。
    正直あまり期待していなかったが、聴き始めたら心奪われ、
    あっという間の1時間であった。

    いつくか心に残った話があった。
    それは全日本の指揮官を任された監督のマネージメントと魂についての話だった。
    とにかくフランス大会では、日本中から大ブーイングだったらしい。
    脅迫電話はガンガンなり、子どもたちにも身の危険があり、
    自宅はパトカーがパトロールしてくれたそうだ。
    そんな中で自分は出来れば逃げ出したかったと語っていた。
    それを41歳で経験したのだ。
    監督経験は一度もなし。超アゥエーの状況の中で、
    苦しみ、つぶれ、それでも這いあがった経験が今に生きているそうだ。
    「人は、一度つぶれなければ強くはならない」byクマさん

    南アフリカ大会を前に、イングランドとの試合を組んだ。
    既にワールドカップベスト4の目標を高く掲げていた。
    日本中の人たちも、選手たちもそれは半信半疑だった。
    しかし、この一戦で、選手たちはワールドクラスの選手と互角に戦った。
    フィジカルを高める特別メニューのトレーニングと、戦う選手の気持ちとが、
    この一戦を価値あるものとした。
    「監督の役割とは選手をその気にさせ、戦士に仕上げることなのだ」byクマさん

    教育とは、引き出すことなんだ。
    このコップの中に、あれもこれもと教えて入れるのではなく、
    選手が本来持っている力をどう発揮させるかが大切なのとだ。
    私は、怒らない指導をする。少しでも良いところを見つけて褒めていく。
    それから、選手には語り続ける。
    戦術・戦略というよりも、スピリッツを語る。
    最終的には、そのボールに対して瞬時にどう動くかは、
    選手が決めることなのだ。
    カメルーン戦の後、ロッカールームで選手が私を見上げた目を見て、
    私は何も言わなくてもいいなぁと感じた。こいつらは分かっている。
    「サッカーは、選手たちのためにあり、監督は、選手たちを勝たせるためにいる。」byクマさん

    ワールドカップという厳しい環境が選手と監督を変えて来た。
    厳しい環境こそが、人を育てるからだ。
    その意味ではJリーグは、まだまだ温い環境である。
    そんな状況にあると、弱気になることも多い。
    あの中田だって波があり、スランプを何度も経験している。
    その時、底だけを見ないことだ。
    上に上がるための目標を設定することだ。
    ミスったらどうしょうではなく、
    そんなことはミスしてから考えればいいんだ。
    最後はやっぱり自分の運を信ずることだな。
    それは厳しいトレーニングに裏打ちされた自信でもある。
    「大きな目標・諦めるな・自分で決断せよ。スランプは誰にでもある」byクマさん

    尊敬するのは早稲田大学の恩師のA教授です。
    私の今ここにあることは、A教授のような人生の師と出会ったからです。
    その先生の素晴らしさは何かと考えたら、
    子どもたちとにこやかにして遊ぶ先生の姿だと思いました。
    そして、先生にそのことを聴いたら、先生から問い返されました。
    「何だと想う」と。私は「愛」ですかと、答えました。
    すると先生がにこやかに「人類愛」ですと答えられました。
    岡田監督も、本気で本心に選手一人一人を愛した人なのだ。
    私が今日あるのは、こうしていろいろなことを教えてくれた多くの人たちと出会ったことと、
    私の家族や、私に選ばれなかった選手とその家族の犠牲によって、今の私が居る。そのことを忘れてはいけないのだ。
    「愛がなければ、人は育たないのだ」byクマさん

    新潟県塩沢町栃窪で、冒険学校を経営している女性がいるそうだ。
    岡田さんは、その学校を訪れ、
    自分も自然の中で「生きる力」を育てる冒険学校を設立したい夢をもっていた。
    縄文時代から氷河期を経て生き延びる力は、
    我々人類はDNAの中にしっかりと持っているはずなのだ。
    なのに年間3万人以上の人が自殺し、5万人の人が行方不明になる。
    アフリカでは毎年5万人餓死する人がいるが、自殺する人はいない。
    アジアの人たちは、貧しくともキラキラとした瞳で生きている。
    何でこんな豊かな国で自殺する人たちが増えているのか。
    私は子どもたちに「生きる力」を身につけてもらいたので、
    極限状況でサバイバルの経験をさせたい。
    これからの私の目標は「地球愛」です。
    「厳しい環境のみが、生きる力を目覚めさせる」byクマさん

    サッカーを語りながら、真摯に人間と夢を語る人。
    私は聴き終わり、ほっと溜息をついた。
    これだけ人の語りに引き込まれた時間は久しくなかったと感じたからだ。
    心がとても爽やかだった。

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