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親父たちよ

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  • from: クマさんさん

    2011/01/18 06:40:22

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    台詞がぁ・・・。

    さてさて、雪のため走れなくなってしまった。
    トンネルでのトレーニングも考えられるが、
    やはり朝早く車でトンネルまで行くのは、少々おっくうなのだ。
    それではストレッチだけでも、とは思っていても、
    こうしてザックジャパンのおかげで、朝寝坊してしまう。
    昨日の試合は5得点と痛快だったが、試合開始時刻がちと遅すぎるのだ。

    そんな中で、トレーニングを兼ねて、私はバス通勤に切り替えた。
    おかげで雪道での運転のストレスはなくなった。
    私が乗るのは、がんセンター行きの小さなバスだ。
    同じ停留所からは、同じ人が乗車する。
    今のところ、決まった人しか乗らないので、定位置は確保できる。
    不思議なもので、それぞれの停留所からいつもの人が乗って来ないと、
    何だか心配になってしまう。
    「風邪でもひいたのだろうか。」と。

    トンネルの中は、いつもの大渋滞だ。
    それも私にはストレスにはならなかった。
    今は、必死に「王瀬の長者」の台詞を覚えているからだ。
    前後のお客さんは、変な男と思っていると思う。
    時々、小さな声で台詞の練習をしているからだ。
    「今年もこの阿賀野川をふっとつの鮭たちが・・・。」
    練習に夢中になっているうちに、
    この大渋滞からも抜けだしている。
    停留所は、職場のすぐ前だ。

    帰りは、4キロ余りの道程を、歩いて帰る。
    雪道で足場が悪いので、昨日はきっちりと50分間かかっていた。
    途中、トンネルがあることで助かっている。
    ここでも、歩きながら台詞を入れている。
    「何ももたねぇ、ただのくそ坊主らてば。」
    舞台の場面を想像しながら、小さな声で台詞を語る。
    時には、夢中になり過ぎて声が大きくなることもある。
    忘れてばかりなので、台詞の紙は右手に持ったまま歩いている。
    ぶつくさと一人語とを言いながら歩いている中年男。
    ちょっと頭がおかしいのではないかと、思われているかもしれない。

    本当に情けないくらい、台詞が入らない。
    覚える先からこぼれて行ってしまうのだ。
    どこかに頭の栓はないものなのか。
    その栓が取れているために、こんな悲惨な状況になっているのだ。
    と、嘆きながらも、台詞との格闘は続いている。

    何が不思議かと言うと、
    その台詞を書いたのは、脚本かである私なのだ。
    その書いた本人が、自分で書いた台詞を覚えられずに苦しんでいるのだ。
    創った人が、忘れて、覚えられないとは・・・・。
    いよいよ認知症にでもと、疑いたくもなってしまう。情けない。

    しかし、役者さんの難しさと共に、
    面白さも少しずつ分かって来た気がする。
    練習では、大汗をかきっぱなしで、
    全く自信喪失状態であるが、
    それでも「楽しいなぁ」と感ずるものがあるのだった。
    「何事も自分でやってみないと分からないものだ。」

    私の役者事始めは、まだスタートしたばかりである。
    今日も、変な叔父さんは、ぶつぶつと台詞わ語りながら、
    トンネルを歩いているはずである。

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