新規登録がまだの方

下の[新規登録]ボタンを押してコミュニティに登録してください。

登録がお済みの方はこちら

コミュ二ティポイントのご案内

詳しく見る

親父たちよ

親父たちよ>掲示板

公開 メンバー数:62人

チャットに入る

サークル内の発言を検索する

サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。

閉じる

  • from: クマさんさん

    2011/01/28 06:25:12

    icon

    サル山のボスザルの話

    サル山のサルたちが、昨日もまた吠えていた。
    とにかくまとまらないサルたちだ。
    一匹が喋っていると、必ずヤジを飛ばす。
    聴くということは、サルたちにはできないのだ。

    代表に立った一匹一匹は、ただ相手をこきおろし、
    いかに自分たちの群れだけが優秀かを主張する。
    はたから見ていると、ただ吠えているだけにしか聴こえないが、
    同じグループのサルたちからは、やんやの喝さいを浴びている。
    足の引っ張り合いほど、見苦しいものはないのに、
    このサルたちにはそんな品位すらもはやなくなっている。

    どのサルがボスザルになるか。
    そんなことより、もっともっと大きな問題がサルたちの世界では起きていた。
    病気が蔓延し、瀕死のサルたちが続出している。
    飢えや寒さで孤独死するサルたちもいる。
    群れから追い出されて、彷徨っているサルたちや、
    働く場もなく、棲む場所すらないサルたちもいる。
    その棲む場所である森が、環境破壊され始めている。
    温暖化の影響は、サルたちの生きる場所すら奪おうとしていた。

    一匹一匹のサルたちは、そうした苛酷な状況に追いやられているのに、
    ボスザル争いに夢中のサルたちは、ヤジや怒声を交わしながら、
    全く無意味な時間を過ごすばかりだった。
    それを代表の責任・仕事と勘違いしているのだ。
    ボスザルたちにとっての最大の確信ごとは、
    そうした死にそうな仲間のサルたちのことではなく、
    ほんの一部の金持ちのサルたちのことであったり、
    次のボスサルの投票で味方になってもらえそうに有力なサルたちのことだった。

    ボスザルと自認しているサルたちは、
    本日もそんな議論と称したバトルショーを展開することだろう。
    だから、世の中の片隅で生きているサルたちは、
    そんなボスたちに見切りをつけて、
    近くの仲間たちと助け合いながら、
    何とか日々の命を自分たちの力で守って行かねばならないのだ。
    まず、ここから始めなければ、
    自分たちが幸福な生活ができないのだという自覚こそ、
    新しい世界を創るサルたちの自覚であり、責任であった。

    「和を以て尊しとなす」by聖徳太子
    国内の各派閥のサルたちが、自分の利権を守るために、
    有力な二つの豪族のサルににじり寄り、
    互いにいがみ合い、なじりあい、戦を仕掛け合っていた。
    国の乱れは、国の危機。
    外国からの圧力は、この機会にこの乱れた国に襲いかかって来るはずである。
    だから、「争うな」「仲良くせよ」「心を一つにせよ」と、
    「和」を憲法の第一条とした。

    千年後のサル山にも、そんな知恵を持つサルが必要なのだ。
    まず、困っている、苦しんでいる、同胞のサルたちのことを第一にせよ。
    ヤジを飛ばしている時間があったら、
    次の世代のサルたちのために、木の一本でも植えればよいのだ。

    しかし、小さな小さなサル山しか知らない、このボスザルたちには、
    そんな知恵も力も勇気もないのだろうなぁと、
    その争いを周りで見ていた人間たちは、ほとほと呆れて、哀れに想った。

    • サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0
    • サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0

    icon拍手者リスト

コメント: 全0件