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from: クマさんさん
2011/03/17 06:26:28
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スリーマイルの現実
スリーマイルの現地で監視活動を続けるエリック・エプスタイン氏の談話が新潟日報に掲載それた。
「原子炉の温度が下がり事故が終息しても、その土地は使い物にならなくなる。」
「国土の狭い日本なら広さにかかわらず、土地を取り上げられてしまうのは大打撃だろう。」
「スリーマイルでは事故後32年経ても道路や施設の放射能は除去されていない。」
「事故後に私たちが決めたのは、政府や企業の情報に頼らなくてもよいよう、
自分たちの放射能測定のネットワークを構築し、核物理学者を参加させることだ。」
「私たちは未来を自分の手で決する。だが、スリーマイル、チェルノブイリ、そして福島の人たちが逃れられないのは、
事故の結末がどうなるかを決める力までは持てないことだ。」
パリ共同
「フランスの原子力安全局のラコスト局長は15日、
福島第一原発の事故は、国際原子力事象評価尺度で上から2番目
「レベル6」に相当するとの見解を明らかにした。
1976年の米スリーマイルアイランド原発事故は「レベル5」とされており、
それを超える重大事故との認識。
86年の旧ソ連のチェルノブィリ原発事故は最も深刻な「レベル7」
「原子炉格納容器は、もはや密閉された状態にない」として、
放射性物質が放出された可能性に言及した。
地震大国日本は、チェリノブイリとスリーマイルの教訓に学ばず、
「絶対に安全だ」と言い切ったその言葉に騙されてここまで来た。
今、毎日報道されている状況は、明日の新潟であり、
全ての原発が稼働している地域なのだ。
一市町村にその被害は止まらず、
半径20キロ、30キロの土地は全て人間や生物が住めない死の土地となる。
放射性物質で汚染された、米も畑の作物もその飼料を食べた牛や豚も全てを失う。
住みなれた故郷から強制的に退去され、人と人との絆を失う。
この豊かな新潟県の自然が、この美しい大地が、
スリーマイルのような不毛な土地に一変させられる。
どうしてこんなに自分たちの将来の生活がかかる大事なことに、
私たちの意志や意見が反映されずに、
知らぬ間にどんどんと進められて来たのであろうか。
「想定内」の「絶対安全」と言って、
この原発を日本中に造り続けて来た政府と都道府県と市町村と企業とは、
この現状をどのように説明し、どのように解決し、どのように責任をとるつもりなのだろうか。
この平和な日本に、今被曝を恐れて、家の中に閉じ込められている人たちがいる。
世界で唯一の被曝国である日本が、
今度は己の欲のために日本の国民を被曝者にしようとしている。
この国は、何と思慮のない、浅はかな国だったのか。
「電気」か「命」か。
日本人はいつその選択をしたのであろうか。
私には、その選択権はなかったのであろうか。
私は、「命」を取りたいのだ。
そして、原発ではなく、自然エネルギーと省エネで、
原発に頼らない電力政策こそ、思慮深く、理性的な政府のする決断だと信じている。
何故なら、チェルノブイリとスリーマイルと、福島があるからだ。
とにかく世界中の英知を集めてこの原発事故を最小限の状況で食い止めてもらいたい。
それは、祈りだ。
原発を建て、維持する莫大な税金を、
日本中の屋根にソーラーパネルを設置する費用に使いたい。
電力は地域社会で造り、それを小さなエリアで備蓄しよう。
そんなことはできないのだろうか。
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