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  • from: クマさんさん

    2011/04/24 07:15:12

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    三つの感動

    昨日は、いろいろと感動し考えた一日だった。
    そして、その体験の中から、
    私が書かねばならないことがより明確になったように感じた。
    今、言うべきことがある。
    今、伝えるべきことがある。
    そのテーマが、書くと言うことの使命になる。

    「人は、神様のよき道具となる」と、映画のヤコブ牧師の台詞だ。
    本来生かされている人の命とは、一人一人にその人しかできない使命を担っているのだと思う。
    こんな私にも、やるべきことは与えられているはずだ。
    その沈黙の声を魂の奥底で聴くためには、
    悲しみと絶望と孤独と闇とが必要なのかもしれない。

    シネウィンドで上映中のフィンランド映画「ヤコブへの手紙」は、
    私にとって「ダンシングダーク」での衝撃に匹敵する映画になった。
    盲目の老牧師ヤコブさんと、殺人罪で12年間服役し恩赦になった女性レーラと、
    ヤコブさんに手紙を届ける郵便配達人の三人しか出演しない映画だ。
    魂が震える。体が震える。
    どうしてこんなに静かな映画が、こんなにも激しく私を揺さぶってしまうのか。
    私の中の何かが、この真実に感じ、動いている。
    詳しくは、ここには書かない。いや、場面一つ一つが涙だった。
    必見の映画だ。

    次に、「チェルノブイリから20年」というNHKの番組をUTUBで視聴した。
    まず、チェルノブイリの爆発後、
    復旧工事に参加させられたリクビダートル(後始末する人)の20年後を紹介した。
    12万人もの人たちが放射能の中で作業し、国家を救った英雄として勲章ももらっていた。
    現在は、次々に癌を発症し、原発近くで暮らしていた妻までも癌を発症した。
    この元リクビダートルの住む集合住宅では、葬儀がよく出される。
    「50歳まで生きられないのよ」と、その妻は泣きながら訴えていた。

    400㎞離れたプレストでは、小児甲状腺癌になる子どもが増えていた。
    ヨウ素は甲状腺に集まり、そこで癌を作るのだそうだ。
    また、食物を通じて放射性物質を体内に取り込むことで、
    体内ではいつでも放射線をだしているわけだから、
    癌になる確率も格段に高くなるという事実があった。
    これを「内部被曝」という。
    しかし、IAEAの発表では、
    この事故で癌になって死亡した人は、50名しかいないそうだ。

    40歳の彼は、急性白血病を発症し、無菌室で治療を受けていた。
    彼は、高校時代に放射能のことを何も知らされず、
    屋外でサッカーをしたり、友達と遊んだりと、ごくごく普通の生活をしていただけだった。
    甲状腺もそうだが、この骨髄も成長期には細胞分裂を繰り返すことから、
    放射線の影響を受けやすいとのことだった。
    例えばセシウムは、300年間も放射線を出し続けるそうだ。
    それが土壌を汚染し、その土壌で育った食物を食べ、内部被曝したらどうなるか。

    ミンクスという町では、遺伝的な染色体異常の子どもの発症率が高くなっている。
    放射線はの恐ろしさは、生物の体を作る情報であるDNAに影響を与え、
    30億の文字記号の中に間違った情報を作ってしまうことにあるのだそうだ。
    つまり、間違った情報から、自分ではない細胞が体内で作られる。
    それはとめどなく増殖し、人の健康を破壊していく。

    癌とチェルノブイリの放射能との因果関係を、
    未だにIAEAは調査中として認めてはいなかった。
    当時のソ連政府は、放射能の人体に及ぼす恐ろしい影響を知らせることなく、
    リクビダートルを高濃度の放射線に犯された現地に送り、作業させた。
    その家族たちや、周りの市町村の人たちは、何も知らされずにそのままの生活を送った。
    子どもたちは学校へ通い、農家は農作物を収穫し、親たちは仕事を続け、赤ちゃんは生まれ、夫婦は新しい命を授かった。

    「当面は、健康の被害はありません。」
    この政府の発表には嘘は無い。
    放射能に当たっても、痛くもかゆくもなく、何にも自覚症状を感じないからだ。
    内部被曝しても、全く気付かないで生活できる。
    だから、当面はなのである。

    しかし、どうしてこのような状況が起きているのか、
    私は、昨日一冊の文庫本と出会って、愕然としてしまった。
    「そうだったのか。そんなに恐ろしいことを、私たちは教えられていなかったんだな」と。
    そして、癌と放射能との因果関係がよく分かった。

    「いのちと放射能」 柳澤桂子 ちくま文庫 560円
    この本は、独りの生命科学者が、チェルノブイリの事故に衝撃を受け、
    どうしても「放射能の恐ろしさを書かねばならない」と想い、
    何と昭和63年10月に上梓した本だった。
    まさに、原発への警告。
    2度とこのような悲惨な事故を起こさないことと、
    放射能が人体に及ぼす恐るべき力を科学的な根拠に基づき、
    私のような者にも分かりやすく解説している必読の書物だ。

    「いまや原子力発電のおそろしさは歴然としています。この事故が起こったことは大変不幸なことでしたが、それを不幸なできごとに終わらせないために、今私は何をすべきかということを真剣に考えました。」

    「ただひとつ、わたしは生命科学を研究してきたものとして、はっきり言えることがあります。それは、「放射能は生き物にとって非常におそろしいものである」ということです。そのことをひとりでも多くの方に理解していただくように努めることが「わたしのいま、なすべきことである」と思います。

    「これから生まれて来るたくさんの子孫に、美しい地球を残すには、快楽のために無制限に放射性物質を使ってはならないことだけはあきらかなことです。」

    見事な予言の書でした。
    独りの生命科学者としてのチェルノブイリの事故に出会い、
    日本の杜撰な原子力政策を目の当たりにして、
    言わずにはおれないと渾身の思いでこの書は書かれている。

    とにかくすごすぎる。
    私も次の10月の劇での脚本では、
    今、言うべきこと。
    今、伝えるべきことを書きたいと願っている。
    それをミッションと捉えて、人として生きたいと改めて想った。

    三つある。
    フィンランド映画「ヤコブの手紙」 inシネウィンド
    Utub「20年後のチェルノブイリ」
    文庫本「いのちと放射能」 柳澤桂子 紀伊国屋書店で売っている。

    そして、一緒に考えてもらいたい。

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