愚かだなぁと、原発関係の記事を読むたびにそう思う。
よくここまで国民を騙して、
好き勝手に一部の人間たちで恐ろしいことを推進してきたのかと、
情けなくなってしまう。
「原子力で幸せな町づくり」という立て看板の町には、
今は人間は住むことができず、家畜は殺されるのだそうだ。

「絶対安全です。」
この企業、重大な情報は批判が怖いのか、ほとぼりが冷めてから出す傾向がある。
１号機は、津波被害の前に地震によって放射能漏れを起こしていたのだ。
つまりその時点で重大な事故を起こしていたはずなのに、
何も地域住民には知らせず、職員は退避していたのだ。

メルトダウンはないと言い張っていたのに、
原子炉内の水位が異常に低下し、核燃料は燃え落ちて、
原子炉の底を溶かし、放射線に汚染されている水が大量に外部に流出していたことが、
事故から２カ月たってやっと分かったそうだ。

つまり、この事実はこの企業の発した情報には二つの嘘があっことを証明している。
「地震によっての被害は絶対にない」ということ。
「炉心溶解という最悪の事態は回避されている」ということ。
実は、今回のこの企業は加害者であるはずた。
生肉を食べさせお客を死なせてしまった某企業のようなものだ。
何で、その加害者である企業が事故の状況を調べ、
こうでありましたと報告しているのか。
いつまでこうした茶番を続けるのか。
そこに今回の問題解決の先送りと場当たり的な稚拙な事故処理の原因があるのだと思う。

終息までのプロセスを発表しているのがこの加害者である企業だ。
まず自分の都合の悪いことは言わないだろうし、
場当たり的な発想のこの企業は、当面の批判をかわせばいいと考え、
出来もしないことでもろくに議論しないで発表している。
生肉の某企業は営業停止であり、二度と開店はしないだろう。
それは、警察が入り、刑事告訴されているからだ。
第三者がきちんと現状を精査し、事実を確認し、法にのっとって罪を問うている。
業務上過失致死という罪がある。
この大企業には法律上の罪は問われないのだろうか。

私は、この企業は「基本的人権」を犯し、
「国民の生命と財産を奪う」重大な憲法違反を犯していると思っている。
それに対して、検察が何も動かないから、
いつまでもこうしてのらりくらりと情報を小出しにしながら生きのびているのだ。

成敗しなければならないのは、
「絶対に安全」「事故は絶対に起こらない」と言って、
未だに二ヶ月たっても冷却すらできないこの大企業の体質ではないだろうか。
私は、なせこれだけの人たちの人生と仕事と生活を奪いながら、
罪が問われないのか、不思議で不思議で仕方ない。
企業が大きくなると、この国はどんなことをしても許される国なのだろうか。