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親父たちよ

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  • from: クマさんさん

    2011/05/18 05:13:53

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    彼は、彼。

    次男の中間テストが始まった。
    一向に勉学する気配を見せない彼だった。
    親としては、何とか出来ないかと、少々の焦りを感じていた。
    声はちらっとかけるけれど、無視はいつものことだった。

    私は、高一で勉学が分からなくなり、
    特に数学系は全滅で、全くお手上げになったことがある。
    分からない授業を受けることはなかなか退屈で、
    すーっと教室を抜け出したこともあった。
    こんな親だから、何とも言えない立場なのだ。

    昨日、彼の帰りが遅かったので、心配して妻に聞くと、
    「ほんぽーとで友達と勉強して来るって連絡があったよ」とのこと。
    「へーっ、やる気を出したな。」
    それだけで嬉しくなってしまう親父だった。
    親ばかかもしれないが、彼はその気になれば何とかなる人なのだ。
    その気がなかなか起きないから、親として心配している訳なのだ。

    夜、ソファーで妻と二人で数学の問題について語り合っていた。
    我が家のリビングでそんなアカデミックなことが行われていようとは・・・。
    ノートを片手に、因数分解の問題を二人で解いていた。
    親父はその場にはお呼びではなく、
    そんな二人の様子を横眼で見ながら部屋へ入った。
    この気持ちが、親父としては嬉しいのだ。

    勉学するのは、彼である。
    勉学に対して、その気になって努力するのも彼である。
    勉学だけが人生ではないと言いながら、
    やっぱり勉学に勤しんでもらえると安心な親父である。
    では、言ったから勉学するようになるかと言うと、
    私自身の経験ではそうなっていなかった。
    私は、真っ直ぐに曲がって生きていたからだ。

    彼が、自分の人生への目標をもった日が、「その日」になると信じている。
    私は、浪人の一年間ラジオ講座で勉学をした。
    それも録音なんかないから、5時起きのオンタイムライブだった。
    その早起きの習慣が、今の4時起きにつながっている。
    そして、学校の成績が全く振るわなかった落ちこぼれの私であったが、
    今こうして家庭と仕事をもちつつ、何とか暮らしている。

    彼は、彼の人生を生きている。
    彼には、彼がその人生で果たさねばならないミッションをもっている。
    そのミッションについては、未だ誰にも分からないのだ。
    だから、親父としては、距離を保ち、冷静に温かい眼差しで、見つめるだけだ。
    彼が、ミッションに気づき、はっとして、羅針盤に従い、
    自分の人生の舵を切る日が来ることを期待して。

    それまでも、それからも、親父は親父として、
    家族に呆れられながらも、親父としての風変わりな生き方を示しながら、
    「居ても居なくてもいい親父」として、生きて行こうと思っている。

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