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from: クマさんさん
2011/06/24 04:56:14
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本質を信ずること
やっぱり起きてしまった。
午前3時45分。
U-22の日本代表の試合結果が気になった。
1対2で破れたものの、総合得点で勝利した。
いよいよ本戦に駒を進めた。
そのまま起きているから、今は眠くて仕方ない。
さて、次男のことだ。
この前彼のサッカーの試合をこっそり観に行ったら、
トップで独り奮闘する彼の姿があった。
頑張っているなぁと応援していたら、髪が少し茶色になっていることに気づいた。
即、妻に携帯で電話して聞くと、
友達の家でいたずらに染めたのだと言う。
それも4月頃の話なのだ。
がーーーん。親父は何も気付いていなかったのだ。
長髪で、美容院に行って切ってもらっても、やっぱり長髪だった。
何のために高いお金を払って髪を切ったのか分からない。
親父としては、情けないが、余計なことを言うことをぐっと堪えた。
通学の時、ズボンを下して行く。
家を出る時はさすがに私に言われるので、
玄関を出てから下すらしい。
そんな姿を職場に行く途中の私は見つけた。
そっちの道に走ってしまった次男のことを、
親父としてはどうしたらよいかと考えている。
「しっかりと親として言うべきだ」という声が心のどこからか聴こえる。
「いいではないか。今だけなのだから」と、寛大な言葉も聴こえる。
親父として、ここで真っ向勝負に出ても、
彼はもっともっと意固地になって、私に対して長髪で挑発するだろう。
しかし、何だか彼の気持ちになると、
そうせざるを得ない彼のことが少し可哀そうにも想われる。
そんなことしなくてもいいのに。
そんな環境の中にいると、そうせざるを得ないこともあるのだろうなぁ。と。
高校の教師からは、よき印象は持たれていないだろうなぁ。
親はどうしているのかと、思われているかもしれないなぁ。
でも、彼は、彼の人生を歩いているのだ。
この年頃、ちょっとの「ワルサ」は当たり前だろう。
親から自立するための反抗期の真っただ中でもある。
どうしてそうするのか。
そうしながら何を考え、何を感じているのか。
「叱る」より前に、次男の目線に「降りる」が先になる。
そんな親父は、役立たずなのかも知れない。
私は、次男と喧嘩し対立することを怖がっているのだろうか・・・・。
そうではないつもりなのだが。
アゥェーで敗戦しても、総得点で本戦に出場できる。
彼は、1年生ながら新潟県でも名監督と認められている監督から選ばれ、
ワントップのFWとして試合にフルで出場している。
昨日は帰って来たらエレキベースを弾いていた。
今度バンドを組むのだそうだ。
父と母にはとにかく優しい男なのだ。
そして、乱暴な口調で暴れることは少ない男だ。
これから彼の人生にはいろいろなことがあると想う。
それでも彼にはよき仲間たちがいてくれるから、
総得点では、きっと人生の本戦に出場できる男ではあるだろう。
いい奴なのだ。
しかし、その見かけが・・・・・。
包装紙の派手さに右往左往するのではなく、
その奥に在る彼の本質だけを信じて、見つめる親父でありたい。
戦わぬ意気地なしの親父は、そう想い自分自身を慰めている。
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