新規登録がまだの方

下の[新規登録]ボタンを押してコミュニティに登録してください。

登録がお済みの方はこちら

コミュ二ティポイントのご案内

詳しく見る

親父たちよ

親父たちよ>掲示板

公開 メンバー数:62人

チャットに入る

サークル内の発言を検索する

サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。

閉じる

  • from: クマさんさん

    2011/11/24 06:26:04

    icon

    おじいさんと草原の小学校

    「おじいさんと草原の小学校」
    英国の長い統治支配から、独立を勝ち取ったケニアでの出来事。
    政府は、全ての国民に無償で教育を受けられる権利を与えた。
    草原に小さな小学校が開校され、若い女性校長ジェーンが赴任する。
    その学校に84歳のお爺さんマルゲが杖をついてやって来た。
    「私も、国民の一人だから、小学校に入れて欲しい。」と言う。
    もちろん断わられたが、
    毎日毎日通って来るマルゲの熱意に心を打たれた校長は、
    独断で彼の入学を許可する。

    教室は狭く、机に向かえない子は、床でノートを開いて勉強している。
    とにかく学ぶことを喜びと感じ、アルファベットや英語の会話を、
    真剣に学んでいる子どもたちの眼差しが美しかった。
    「教育が、ケニアの未来を創る。」
    運筆はたった一本。それを最後まで大事に使う。
    マルゲは、生まれて初めての学校だった。

    実は、ケニアが英国から独立するために、長い長い血の闘争があったのだ。
    マルゲは、若い頃マウマウの戦士となり、
    自由を勝ち取るまでは、仲間を絶対に裏切らない誓いを立てた。
    そまおかげで、妻と二人の子どもを目の前で銃殺されている。
    そして、収容所に入れられ、誓いを破ることを強要され、拷問を受けていた。
    彼の鼓膜はその時、破られ、彼の手足はぼろぼろに痛めつけられた。

    マルゲは、子どもたちに「自由」を教え、踊りを教えた。
    足に障がいのある1年生位の女の子が、マルゲの隣に座って話した。
    「私、大きくなったらお医者さんになって、マルゲの病気治してあげるね。」
    孤独と貧困の中で生きているマルゲにとって、魂に沁みる言葉だった。
    しかし、町の人たちはこのマルゲの行動に反感をもっていた。
    ここでも、いじめと差別とは起きるのだ。
    「おかしいぞ。」「何で老人がいるんだ。」町の心ない人たちの抗議が始まった。

    しかし、ジェーンは、マルゲを守った。
    ところが、このマルゲの存在がCNNやニューヨークタイムスに取り上げられ、世界的なニュースとなった。
    マルゲの存在が脚光を浴びれば浴びるほど、やっかむ人たちとはいるものだる
    ジェーンを脅迫し、学校を暴徒に襲わせ、問題を起こし、
    ジェーンに責任をとらせて、彼女を500キロ離れた学校へ行かせることにした。
    彼女の教育に向けた情熱は、こんな弾圧には屈せず、
    その命ずるままにこの学校を去り、赴任した。

    そて、マルゲは、ジェーンのために何をしたのか。
    そして、マルゲとジェーンの運命はどうなっていくのであろうか。
    この映画は、全ての教師に観てもらいたい映画だ。

    ラストで、何故マルゲが小学校に通おうとしたのかがよく分かる。
    大統領府から届いた一通の英語の手紙を読むためだった。
    マルゲは言う。「私にはまだ難しくて読めないところがあります。読んでくれませんか。」
    ジェーンが受け取り、それを読み始めるが、涙で読めなくなってしまう。
    そして、ジェーンは副校長に代読を頼んだ。
    そして、その手紙に書かれていたことは・・・・・。

    私は慟哭し、体ががたがた震え、どうしょうもなくなってしまった。
    マルゲのために、声をあげて泣きたかった。
    本当に私の魂の奥底にあるものが、感じて、動き出した。
    マルゲの不屈な闘志と勇気に、心から尊さを感じた。
    この人は、尊い。
    このマルゲは、実在した人物なのだ。

    彼は、2004年に「世界最高齢の小学生」としてギネスに認定されている。
    2005年9月、国連で教育の大切さを訴える演説もしている。
    2009年8月11日、胃癌により永眠。享年90歳。

    マルゲの夢は、「獣医」になることだった。
    そのために84歳から小学校に入学し、残された生涯を勉強に捧げた。
    「人は、土に埋まるまで勉強だ。」

    この映画、必見である。
    この映画との出逢いが、必ず魂にある命を吹き込むはずだ。

    • サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0
    • サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 2

    icon拍手者リスト

コメント: 全0件