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from: クマさんさん
2012/01/15 07:34:27
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胎内スキー場での出来事
昨日、高1の次男とそのサッカー部の友達3名を連れて、
胎内スキー場行って来た。
何とスキー合宿があるので、練習をしたいと言うのだ。
それではと、やっぱり親バカな親父は、みんなを連れてスキー場に出かけた。
ただし、帰りのことを考えて妻にはついて来てもらった。
さて、レンタルスキーを借りて、スキーを履く時に驚いた。
前後を反対に履こうとしている子がいた。
その子は、リフトまでも歩けず、リフトも減速して乗せてもらった。
リフトを降りた途端に、転び。立てなくなった。
立っても小さな坂を登れずに、私が引っ張った。
ゲレンデに下りる緩やかな坂をボーゲンどころか、
滑ることもできなく転んだ。
彼は、昨日が生まれて初めてのスキーだったのだ。ガーーーーン。
つまり、全くスキーを履いたことのない子を天辺まで登らせてしまったのだ。
その瞬間に、私のスキー魂がメラメラと燃えだした。
まさにそれは、星一徹の世界である。
生きるためには、この子を滑られるようにしてやらねばならぬのだ。
私は覚悟を決めた。
次男たちを滑らせて、私は彼と一対一で向かい合った。
○スキーは、制動である。はの字に両足を開き、踵から外側に雪を押す感覚を身につける。
○膝を内側に押し、スキーの内側のエッジを立てる。足の裏で雪の音を聴く感覚を身につける。
○両足でしっかりとスキーに乗り、スキーを制動する感覚を身につける。
○制動する感覚を身につけたら、少しずつスピードを楽しむ感覚を身につける。
○スキーの上に立てるようになったら、片足加重を教え、曲がる感覚を身につける。
○少しずつ意識的にスキーを操作できるようになったら、滑る楽しさを感じさせていく。
さて、1回目は林道コースを1時間かけて下りて来た。
彼にとっては、人生初めての滑降である。
倒れては助け起こし、ビンディングが外れれば、靴を入れ直す。
そのたびに私ぐらいの体格の高校生を抱き起こす。
ずっとずっとポイントを伝え、励ますために声をかけ続ける。
いつはか、私は教えることに夢中になっていた。
今目の前で滑れるようになっているこの子の喜びが、私の喜びとなった。
「よっし、次はこのポイントを伝えよう。」
いつしか立つことも出来なかった子が、緩やかなスピードで滑り始めた。
サッカー部では、ボランチをやっている子だ。
運動能力がやはり高いのだろう。
ボーゲンで左右に曲がりながら滑って行くこの子の後姿に声をかけながら、
何だかとても嬉しく、充実感がみなぎって来た。
彼にとっての初めてのスキーの教師は、一生涯私の他にはいないのである。
1時間かかった林道コースを、30分で下れるようになり、
一回も転ばないで下れるようになった時、私の手を彼は離れた。
午後からは次男たちと滑り、何と中級コースもクリアしたそうだ。
とにかくくたくたに疲れたのは、私だった。
今朝も、肩が痛く、体が重く、未だに始動できないでいる。
次男たちは、7時半からサッカーの練習があるともう出かけている。
祝 170万人達成。
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