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親父たちよ

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  • from: クマさんさん

    2012/02/10 06:07:02

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    短い会話

    雪道のために、いつもの帰宅コースを通っていない。
    山ノ下市場経由で帰っている。
    そのおかげで、Kさんの酒店に毎日のように寄っている。
    菊水一番搾りのアルミ缶を買うためだ。
    一度に買う本数は2本までと決めている。
    1本だけ買って帰ることもある。
    そのたびにKさんとは、短い会話を交わすことができる。
    これがまだありがたくてせっせと通っているようなものだった。
    「市場を通る為の通行料みたすなもんらね」と、
    何だかおかしくなってしまった。

    市場の通りの交差点の前に、焼き鳥の赤ちょうちんがぶらさがっている。
    鳥の空揚げや、焼き鳥、メンチまでも売っている店だ。
    ここが安いのだ。
    特に鳥皮の揚げ物はお勧めである。
    私は時々買いに行くのだ、親父さんと顔見知りになった。
    ここでも短い会話は楽しいものだ。

    夕食の後、炬燵での父と母との会話も楽しい。
    入院している東京の90歳の叔母さんの所に、
    家族が見舞いにも行かないとのことだった。
    病院から、せめて食事の時だけでも誰か来て欲しいと言われたそうだ。
    それでも、三人の息子と嫁さんたちは、仕事だと言うことで誰も行かない。

    私の祖母に癌が見つかり、大学病院に入院していた時のことだった。
    もう40年以上前の話だ。
    母や叔母たちは、仕事と家庭とを持ちながら毎日二人体制で看病したものだった。
    私は、その姿を見ている。
    だから、そうやって入院していた時の父や母が寂しい想いをして、
    病室で待っていることがよく分かった。
    行ってもそんなに長くは居ない。
    それでも、父や母は、喜んでくれた。
    ほんの短い会話だったが、後は黙っていたけれど、
    それでいいのだと、私は思った。

    ほっとする短い会話は、何だか人の心を温かくし、
    つながっている安心感を感じさせる。

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