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親父たちよ

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  • from: クマさんさん

    2012/02/26 10:00:04

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    思い出を残す

    この掲示板をお休みしている時は、私はいつもぼろぼろなのだ。
    風邪をひいて寝込んでいた。
    こんな時もあるのだと自分自身を慰めていた。
    病気も人にはコントロールのできない一つだ。
    熱は勝手に上がるし、節々はギシギシと鳴り、喉はひりひりと痛かった。
    それは、時には心と体からの危険信号と捕えて、素直に対処することだと観念した。

    そんな日に限って、心を暗くするニュースが耳に入ることがある。
    どうしてこんなに弱っている時に、そんな話をするん・・・。
    それでもやはり現実は現実として受け止めて行かねばならなかった。

    この年になると、何だか親戚のおばちゃんたちから頼りにされることも多い。
    私が弱って倒れていると、おろおろと心配してくれるのは叔母ちゃんたちだ。
    幼少のままの呼び名で、まだ54歳の私は呼ばれている。
    「頼りにしているからね。」「頼むよ。」
    旦那さんを亡くして一人身の叔母ちゃんたちにとって、
    こうみえてもちょっとは頼りにされるナイトなのだ。

    と言うよりも、私は叔母ちゃんたちにとにかく可愛がられて育てられてきた。
    小さな頃から、私は従兄弟たちの面倒をみたり、一緒に遊んだりして来た。
    大家族のテレビ番組があるが、
    休日になると叔母ちゃんたちが子供を連れて実家に遊びに来る。
    私もそこで一緒になって遊んだものだった。

    そんな帰らぬ昔の思い出が、最近とても懐かしく感じられるようになった。
    人の人生は後戻りできない、片道切符のバスの旅かもしれない。
    そのバスは停留所に止まり、休憩所で長く休むこともあるが、
    発車すれば着実に私たちを目的地にまで連れて行ってくれる。
    新宿から新潟行きの高速バスに乗ったとする。
    バスは時刻通りに運行し、決して後戻りはしないのだ。
    時間が経過すれば、目的地の新潟に近づき、東京との距離は遠くなる。
    長岡に着き、三条に着いたら、もうすぐ終点の新潟なのだ。

    東京での楽しかった思い出を心に浮かべる。
    それはすでに消えた時間だ。
    そして、新潟駅に着いたらその旅を終えなければならない時刻になった。

    優しくされた思い出。困った時に助けてもらった思い出。
    可愛がってもらった思い出。慰めてもらった思い出。
    そして、困難に向かった時に励ましてもらった思い出。
    叔母ちゃんたちとは、そんな思い出がいっぱいだった。

    しかし、父や母や叔母ちゃんたちには、これから残されて時間は限られている。
    私自身も既に越後川口辺りまで来ているはずだ。
    惜しむべきは、今日このひと時なのである。
    人の心にはよい思い出を残せる人になりたいものだ。

    お陰様で、風邪は快癒したようだ。

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